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異世界を救った高校生  作者: T_Sora
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人生の分岐点


何気ない日常、、

朝起きて、学校行って、バイトして、

帰宅して、風呂に入り、そして眠る。

それが俺の毎日だった、

そんな退屈な毎日が懐かしいと思える日が来るなんて俺はこの頃思いもしなかったんだ。

『なぁ、、そうだろ?、、』



2008年4月


今日は始業式、

クラス替えもあってか少しクラス内がガヤついてる、


『うるせえ、、』


内心俺がそう呟いた所で

学校一位のイケメンが後ろから来た、


「おっす!蒼空!

何だ?今日も浮かねー顔してんな笑」


コイツは幼なじみの[藍沢光]

幼稚園から高校までずっとつるんでる奴。


「おぉ、、光、

相変わらずクラスがうるさくてな、、」


「まぁ、、

クラス替えもあってテンションが上がるのも

正直わかんなくもないけどな笑」


「わかんねー、、ここは動物園か?」


光は少し苦笑いした、


「蒼空さ?お前俺以外に友達居ないだろ?」


核心を突かれた俺は慌てて否定する、


「そんな事ねぇーし!

この世界の外にだって沢山居るっての!」


「何だよそれ笑」


「そんなくだらねー事言ってねーで、

早く席戻れよ!もう予鈴鳴るぞ!」


光は笑いながら席に戻ってた。


キーンコーンカーンコーン、、

キーンコーンカーンコーン、、



ガラガラガラ、、

教室に見慣れない女が入ってきた。

ずいぶん服装が変わっていたが、

たぶんこの人は今年度からの先生なんだろうと

俺は勝手に思ったが、

それは俺の思い過ごしに終わることになる。


「やっと見つけました、、神崎蒼空さん。」


周りのクラスメイトが騒ぎ始める中、

その女はこう続けた、


「神崎蒼空さん、あなたを、、

ここから私達の居る世界に連れて行きます。」


『コイツ何言ってんだ?

でもコイツはここで仕留めないとヤバいかも』

「何処の誰だか知らないけど、

はいそうですかってなるかよ!」


そう俺が言うと同時に右のハイキックを繰り出した、

タイミングも間合いも完璧だった、

でも蹴りが入る寸前で、

蹴りが弾き返された。

その反動で身体がすっ飛んだ。


「イッテ、、お前何もんだよ?」


すっかりクラスメイトの連中は怯えた様子に変わり、

事の成り行きを見ている。


「蒼空!俺もやるから2人でコイツ取り押さえるぞ!」


光が俺と女の間に入り、

光から攻撃を仕掛けた、

その後ろから俺も攻撃を仕掛ける、


バチン!


女の前に壁の様な手応えができ、

攻撃が妨げられた、


「神崎蒼空さん、

私はあなたに危害を加えるつもりは無いんです。

ただ、、あなたに助けて欲しいんです。」

女は悲しそうな顔をしていた、


「あんた、、一体何なんだ?」


俺が改めて聞くと、


「ここではあれなので、

場所を変えましょう、、」


女が指を鳴らす


パチン!


教室に居たはずの俺と女が、

学校の屋上に居た。


俺は平然を装って居たが内心かなり驚いていた。


『嘘だろ!魔法かよ!』


女はそんな俺の心を読んだかの様に笑う。


「はい、これは魔法ですよ。」


『コイツ俺の心を読んだのか?』

俺は内心呟きつつ、黙って居ると、


「はい、

私はあなたの心の声を聞くことができます。」


俺は観念して、

女と普通に喋る事にした。


「あんたが魔法使いなのはわかった、

だとしたら解せない事がある」


女は先を促す、


「あんたは俺に助けて欲しいと言った、

そんな不思議な力が使えるなら

俺何か必要ないんじゃないのか?」


そこで女は答えを返した。


「確かにこの世界において言えば、

私はあなたよりも優れた力や能力を持って居ます。

ですが、、私が暮らす世界においては、

この程度では通用しないのです。。」


「良くわかんねーけど、

何で俺が必要なんだ?」


「神崎蒼空さん、、

あなたには力がある、

今はまだ眠っている力が、、

その力は神にも等しい力です。

その力を私達の住む世界の為に

使って頂けないでしょうか?」


「神にも等しい力?

あははは!笑っちゃうぜ、、

でもまぁ、、この世界に未練も無いし、

あんたの話しに乗ってやるよ。」


「本当ですか!?では、今すぐにでも、、」


「でも、ちゃんと光には別れを告げたい、

人生の分岐点だからな、、

ちゃんと話しておきたいから、

一日でいい、待ってくれ。」


「そうですか、、神崎蒼空さん、

あなたの言うことを聞きましょう。

明日の夜にまたお会いしに来ます。」


「あぁ、助かるよ笑

つーか、、あんた名前は?」


「レイン、、レイン・シーズンです。」


「レインな!明日もよろしくな!」


レインは微笑み俺の目の前から消えた。

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