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登場人物と地名の設定資料集 その1

22話までのキャラクター並びに地名の設定資料集


読み飛ばして頂いても構いません。

そろそろ、物語も長くなってきましたので、まとめておきます。

今後も同じような事をする機会はあるかと思いますが、おさらい程度にご覧下さい。





ミリア 自称11歳


獣耳としっぽを持つ流浪の剣士で、自分がどこの国のどこの街の出身かも知らず、両親の顔も知らない。

ミリアという名前も、剣の鞘に『M I L I A』と刻まれていたから名乗っている。

誕生日も分からないので、春が来ると1歳増やしている。


様々な街の用心棒ギルドに登録しようとするが、外見が奇怪という理由で登録出来たのがオルビア村だけだった。

ギルド長に気に入られ、用心棒ギルド3階の6畳ワンルームの部屋を借りて寮としている。

用心棒という仕事を志した理由は、実力だけがモノを言う世界だからである。

本人曰く『文才も商才も無い』、だが11歳にしては様々な出来事に巻き込まれた事もあって、思考がかなり大人。


基本的に、依頼には誠実に対応しているが、仕事柄あまりに他人と深く関わる事を避けていた。

それは、自分に近付いてくる人間は物珍しさだろうというコンプレックスと、いつか別の仕事で下手をすると敵になってしまう危険性から意図的にそうしている。


特技は剣技と、眠っていても気配や殺気を敏感に察知出来る事で、後者に至っては眠っていた方が効果が格段に上がる。

よって、交易馬車の護衛の仕事中は、可能な限り眠ろうとしているので、知らない人からすると職務怠慢に思われる。


性格は、奇怪な目で見られるのは当たり前になりすぎて、かなりひねくれ者で素直じゃないが、心を許した相手には優しく、そして悪を許さない熱さも兼ね備えている。

だが、見下され続けた事や、国の腐敗を知りすぎて、猜疑心も持っているし、戦争に加担する事を極度に嫌い、英雄と祭り上げられる事も嫌がっていると、非常に複雑である。


弱点は、秘密にしておきたい事も食べ物で釣られるとあっさり話してしまう事と、猫舌であるという事。


しかし、悪事には絶対に加担しないという強い意志も持っている。

だが、依頼を達成する為には、誰もが想像しないような事を思いつき『悪巧み』を企む事もしばしば。

本人の理想は極めて平凡なもので『オルビア村の用心棒ギルドの一室を借りて、たまに依頼を受けて仕事をするくらいで良い』と、半ば世捨て人っぽい。

それでも、仕事を重ねるにつれて、自分という存在が、どんどんと大きくなっていく事に困惑しつつも、与えられた役目は全うしている。


簡単にまとめると、食事と睡眠が大好きな腹ペコ剣士。




ソフィア 15歳


クヒラムで兵隊長を担っている女性。

ミリアと共にクヒラムの用心棒ギルドで用心棒になろうとして、揃って不採用となってしまったが、兵として勧誘を受けた。

その後、賊の討伐で出世し、兵隊長となったが、前線からは下げられ、街の治安維持や兵の管理と言った後方の仕事を任されていた、

兵の腐敗を痛感しており、点数稼ぎをして出世したい連中ばかりで国に対する忠誠心なんて欠片もないと、完全に失望していた。

そんな矢先、顔馴染みであるミリアの名刺を偶然にも拾い、ミリアが用心棒になった事を知り、クヒラムにやってきたミリアの交易の旅に強引に同行する。


戦い方は、ミリア曰く『狂剣士』であり、敵と判断したら容赦なく剣を抜いて斬り捨ててしまう。

しかし、用心棒は依頼人を守る事が最優先なので、ミリアからは用心棒には向いていないと判断された。

交易が終わった後は、職を捨てて、オルビア村で喫茶店『カフェ”ソフィア”』を営み、強引にミリアを巻きこんだ。


性格は、強さと優しさと強引さを兼ね備えており、敵に対してはまったく容赦をしない非情さも持っている。

『狂剣士』の性質が剣士としては長所であり、用心棒としては短所である。




ミミ 16歳


ミリアが同じくらいの年齢と思うくらい外見が幼いピンクの三つ編み少女だが、実は既婚者である。

どんな事があっても動揺しないという強さと豪胆さを持っているが、本人はあくまで商人であるので戦う事は出来ない。

夫であるカインと共にオルビア村で『ショップ”ミミ”』を営んでいるが、元々は流浪の露天商だった。

計算高く、妥協せず、簡単には引き下がらない、と心の強さだけで言えば、作中随一と言っても過言ではない。

ミリアを気に入っているという同族嫌悪で、最初のうちはソフィアと少し仲が悪かったが、

仲間と判断してからはしっかりと信頼しており、稀にタッグを組んでミリアに色んな事をしようとする困ったさん。

用心棒としてミリアを選んだ理由は、本人曰く『面白そうだったから』であり、それがきっかけとなり、ミリアの心を少しだけ素直にさせた、ミリアからするとかなりの恩人。

だが、そのミリアを愛玩動物みたいな目でも見ているので、旅の途中に服屋を見つけると、これでもかってくらい着せ替え人形にしてしまう。

料理が得意で、ミリア達の腹を満たしているが、何故か旅の道中だけは保存の効く干し肉ばっかり用意してくるので、ミリアは心の中で静かに涙を流している。




カイン


ミミの夫で、一緒に『ショップ”ミミ”』を営んでいる。

基本的に、ミミの行動を放任しており、交易商人としての仕事に専念している。

ミミとは会話をせずとも、ある程度の意思疎通が出来る。

苦労人ではあるが、ミリアの為なら店を臨時休業にしてでもミミと共に駆けつけるなど、仲間への思いは強い。

ミミと同じく、元々はオルビア村の出身ではなく、あくまで商人なので戦う事も出来ない。

旅では馬車の御者を担っており、一歩下がったポジションから優しく女性陣の活躍を見守っている。

年齢は明らかになっていないが、ミリア曰く、恐らく10代。




ルフレ


ニモランの兵隊長の1人で、強盗犯罪集団を壊滅させた時にミリアと一瞬だけであるが会話をした事で、その存在を知る。

カオーリリア王国の腐敗を見過ごせず、軍事クーデターで国を変える事を計画して、ミリアに拒否権の無い依頼を持ちかけた。

国を思う気持ちは非常に強く、その為ならば自分の手を汚しても構わないと考えている。

戦略にも戦術にも優れるが、ミリアからは政治家の方が向いていると思われている。




リアラ 13歳


ニモランの孤児院で暮らしていたが、とある事情で孤児院を離れる事になってしまい、食い繋ぐ為に兵に志願した。

しかし、腐敗したカオーリリアの兵達から捨て石にされ、偵察を命じられた挙げ句見捨てられてしまい、軍服を来て偽の進軍をしていたミリア達に助けを求めた。

もちろん、ミリア達はカオーリリア王国の兵ではなく、軍服を着てカモフラージュしていただけの難民の集まりだったので、ソフィアに斬り捨てられそうになるが、ミリアに止められる。

その後、ミリア達の本当の目的を知り、腐敗したカオーリリア王国の兵をやめて、旅の一員に加わる。


オルビア村で成り行きで出来てしまったオルビア村自警団にミリアは隊長となったが、リアラは副隊長として自警団の仕事を手伝う事になる。

しかし、ここで彼女の誰も知らなかったもう1つの性格が明らかとなり、団員達への訓練が非常にスパルタで、ミリア曰く『泣く子も黙る鬼の副隊長』という有様。


普段は、『カフェ”ソフィア”』でソフィアと共に寝食と仕事を共にしているが、店が休みの日は惰眠を貪っているミリアの目覚まし係。

本人曰く『ミリアさんが訓練を担うと甘やかすからダメ』との事。

ミリアやソフィアは剣技に優れるが、リアラは槍術に優れ、手合わせしたミリアからも修練をしっかり積んでいて良い腕前をしていると評価された。


本来の性格は、温厚でややドジっ子だが、自分に居場所をくれたオルビア村への忠義が非常に篤く、それが鬼の副隊長にも磨きをかけている。

ミリアにとっては年上だけど妹みたいな存在。




エマーク


オルビア村用心棒ギルドのギルド長で、ミリアからも名前ではなくギルド長と呼ばれている。

奇怪な外見をしたミリアを受け容れた人物で、ミリアにとっては父親代わりのような存在。

職務には忠実で、犯罪の臭いのする依頼は拒絶するなど、多忙な用心棒ギルドを切り盛りしている。

ミリアが、全く気兼ねなく会話する事が出来る数少ない人間であり、良き理解者である。

年齢は明らかになっていないが、ミリア曰く中年。




ジェームス


カオーリリア王国で地位のある軍人であり、反戦派の人物。

しかし、その実態は隣国の島国であるレナス王国から調略を受けていた不忠者。

ミリア達が犯罪組織を撲滅した事で、背後にレナス王国が絡んでいた事が明らかとなり、それを主戦派に利用され戦争となり居場所を失うも同然で出奔した。

その後、クヒラムを占領して武勲と食料を得ようとしたが、ミリアに阻止された挙げ句、捕縛されて牢に叩き込まれる。

名前を知らなかったミリアからは、壮年男と呼ばれていた。

なお、彼に騙されて従っていた100人ほどの騎兵隊は、後にオルビア村自警団の団員として採用される。




クリス


元々はルフレの副官で、軍事クーデターの際には、オルビア村に駐在していた。

赤い髪をしている女性で、ミリア曰く『頭が良い』。

一時的に自警団の軍師を任されるが、居場所を見つけたと判断し、ルフレ副官の職を辞して、正式に自警団の軍師になった。

あまり存在感が強くなく、気がつくと近くにいるような人物だが、ミリアやリアラからは不在を任せられる頼りになる存在と認められている。






地名


オルビア村


小高い丘と共存する形で存在している、自然が自慢の村。ミリア曰く『片田舎』。

用心棒ギルドも存在しているが、基本的には村民達が協力しあって穏やかな日々を過ごしている。

ミリアを可愛がるほどに、よそ者に対しても基本的には寛容である。

村には川が流れており、水には苦労していないが、些か田舎過ぎて交易価値が低く、なかなか外部から物資が流れてこないのが悩み。

そこをビジネスチャンスと考えたカインやミミによって、ミリアは交易馬車の護衛の仕事を担う事になった。

難民や自警団を受け容れてからは、交易価値が上がり、村としても大きくなりつつある。




クヒラム


オルビア村から、森林地帯、平野地帯、荒野地帯を抜けるとたどり着く地方都市。

大体、交易馬車ならばオルビア村から3日ほどの時間を要する。

地方都市ではあるが、それなりに発展しており、兵も常駐しているし、酒場や宿屋などなど必要な設備は整っている。

ミリアとソフィアは、過去に共に用心棒ギルドに登録しようとしてお互い失敗した事から顔馴染みとなる。

だが、カオーリリア王国の兵の腐敗は、この街にも伝染していた。




カデイラ村


クヒラムの東門から丘陵地帯を抜けて北に向かうと存在している村。

鉄ど銅がとても多く採れる事から、交易商人達によっては有名な村である。

ミリアは、ダメ元でプラチナを求めたが、手に入る事は無かった。




首都ニモラン


カオーリリア王国の首都で、とても巨大な都市。

あっちこっちから人や物が流れてくるので、ニモランで手に入らないなら、どこでも手に入らないと言われている程。

王城もこの街にあるが、既に国としては腐敗しており、賊は蔓延るわ、王は傀儡となっているわと酷い有様であった。

クヒラムから更に数日東に向かうと到着する。




廃港シピトン


かつて、レナス王国と国交があった頃に、船で往復する為に利用されていた港町。

しかし、関係悪化で国交が断絶してからは、利用価値が無くなり廃港となった。

その後は、犯罪組織に利用され、レナス王国からの密航船が頻繁に来るようになっていた。




ニハル村


軍事クーデターを計画したルフレが、戦火に巻き込まれる危険性があるという事でミリアに住民の避難と護衛を任せた村であり、山の麓にある。

土着的な考えを持つ人物もいたが、ミリアの必死の説得で難民となる事を受け容れ、現在では村民の全てがオルビア村で生活している。




バーバン村


同じく戦火に巻き込まれる危険性がある村で、川の畔にある。

なお、ニハル村と村長と、バーバン村の村長は古くからの悪友であり、どちらが優れているかで頻繁にケンカをしている。

現在は、ニハル村の住民と同じく全ての住民がオルビア村で暮らしている。




カオーリリア王国


ニモランを首都として、クヒラムやオルビア村も含む広い領土を持つ国家。

絶対君主制で事実上の独裁だが、王が若すぎて側近達の傀儡となり、腐敗が進んでいる。

それは地方都市の兵にまで伝染しており、ソフィアやルフレは非常に憂いていた。




レナス王国


カオーリリア王国とは船で国交を結んでいたが、関係悪化から現在は国交を断絶している。

小国の島国で、まともに戦争となれば勝機は無いと判断しているのか、謀略と調略に力を入れてカオーリリアを内部から腐敗させようと企んでいる。




ジャーラッド王国


クーデターが成功したルフレが、旧カオーリリア王をそのまま据えて新たに建国した。

立憲君主制国家であり、有識者による議論によって国家の方針を定めている。

ルフレは建国の功績者であり、国家の建て直しとして多忙な日々を過ごしている。

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