はじまり
初投稿です。よかったら読んでください。
色々と拙いですが、これから作品もろともよろしくお願いします。
目の前には、美しい女神がいた。いや、もしかしたら天使かもしれない。この際どちらでも構わないが、とりあえず見惚れてしまうレベルの美女が僕の目の前に立っていた。
辺りには大小様々な輝く結晶がまるで無重力の空間にいるみたいにいくつも浮かんでいる。
先ほどまでいつもと変わらない日常を謳歌していた田中 賛にとって、見慣れていた商店街の景色が一転して、美女と浮いた石しか存在していない空間に変わってしまった事に、完全に思考が停止してしまっていると、
「あー勇者よー、死んでしまうなんて情けなーい、なんつって!」
呆然としている賛に対し、美女はケラケラ笑いながら話しかけてきた。
「……えっと、僕って死んだんですか」
「そうだよー!死因は転落死!開いてたマンホールに落ちて死んだって、ばっかだなー!!」
「えー……」
死因の説明をしている最中ずっとお腹を抱えて笑っている美女に若干の苛立ちを覚えるも、賛は圧倒的に自身の死因が情けないことに恥ずかしさのあまり顔を上げることができないでいた。
「私が死者の選別とかいうクッソつまんない仕事に就いてからこんな死因初めてだったから面白くて賛くんをこの空間にご案内しました!めったにないんだよー!やったね!」
「僕の名前知ってるんですね」
「モチのロンだよー、私の仕事は死んだ人に次の人生を与える仕事だからねー、賛くんのプロフィールや人生のあらすじなんかも全部知ってるよー?あ、そうだ、自己紹介してなかったね、私は超絶美少女!来世の案内人!その名もカステラちゃんでーす!よろしくね!」
「あ、田中賛です。よろしくおねがいします」
「ちなみにこの仕事はじめて2ヶ月です!!」
「浅っ」




