表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100年後の世界で。  作者: 田村 オクト
【東京】:白い竜との再会
6/10

展望台にいるのだから展望してみた。

「はぁ。」


 お宝喪失事件の翌日、時雨は都庁の展望台の窓の縁に座り黄昏ていた。

 目的はお宝の喪失による傷心を慰め気分を入れ替えるためだったが、ぽつぽつと数本のビルが砂から突き出る殺伐とした砂丘の風景を眺めても気分を入れ替えることはできなかった。


「あ、竜だ。」


 殺伐とした景色の中、久々に生命の羽ばたく姿を見た。


「おぉ、サンドワーム的なものも。」


 遠くに砂埃をあげながら巨大なミミズのような生物が砂の中や上を潜ったり張ったりしながら移動しているのが見えた。


「あとは…見えないな。まぁ、この辺は生き物あんまいないからなぁ。ふー。」


 時雨は窓の縁で器用に横になる。

 夏の太陽の光が時雨の肌と目に突き刺さる。

 昔はオゾン層破壊が深刻だったらしいが100年も経てば回復しているだろう。

 もし仮に回復せず、皮膚ガンになってもすぐに時雨はすぐに完治させることができる。


「ふわぁ、眠っ。」


 突き刺さる日に慣れて柔らかく感じ始めれば段々と睡魔が襲ってくる。

 そしてそのまま窓の縁で時雨は眠りについた。

12時に第7話です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ