番外編:物価と世界感
冒険者のパーテーの特性や属性・貨幣についての補足回になります。
本編とはあまり関係ないので飛ばしても平気だと思います。
ギルド内にて
「お~い嬢ちゃん時間平気か?」
「大丈夫ですよ~」
そう言うと、ドゥルミルはカウンターの奥から小型のボードを取り出してきた。
「マスターそれはいったい何です?」
小型のボードには冒険者とは!と書かれていた。
「冒険者について説明しておかないといけないと思ってな、倉庫から引っ張り出してきたんだ。」
「マスター、つまり日常パートが消えたしわ寄せが来たんですね」
「そこ、メタいこと言わない!」
[それでは説明を始めるぞ。]
・冒険者とは
・冒険者のパーティー・役割
・各種属性
・信仰されている神
・貨幣の価値
「この5つについての説明がメインだな」
「まず、冒険者は基本的に各町にあるギルドで依頼を受注して生活している者を冒険者呼ぶ]
「多くの依頼は町や個人からの依頼があり、討伐・採取・調査・護衛など様々なものがある。」
「今回の調査依頼も町が冒険者育成を目的としてギルドに依頼してきた護衛・調査依頼ってとこだな。慣れるより慣れろってわけ…がんばれ」
「う~まだ依頼受注しかしてないんですが…」
「次に冒険者のパーティーと役割についてだが基本的には以下のようになると思っていい」
1:戦士
主に剣や斧など近接戦闘がメインに職。攻撃力は技量や経験に左右される。パーティーに1~2人は欲しい職。
2:レンジャー
主に弓をメインに援護から罠設置まで多種にわたって活躍する職。ただし移動しながらの戦闘は命中率が落ちる。
3:魔道士
主に魔法を使う遠距離職。主に遠距離から火力で押し切る感じが強い職。攻撃力は知識や魔力といったものがベースになる。
4:僧侶
お主に回復を担当する援護職。パーティーの生命線になることが多い。神を信仰しており、神への信仰や信仰対象となる行動をとることで力を得る。
5:盗賊
レンジャーとは違った意味で罠に強い職。剣やナイフを使うことが多く、戦士ほどじゃないが前衛もこなせる職。1番の特徴は開錠などのスキルを持っていることが多いことである。
「とまあ、ざっくりな説明だが中には戦士なのに魔法が使える者もいるから参考程度って感じだがな。」
「冒険者は経験が1番の武器だと言っていい。」
「そして、次が僧侶の嬢ちゃんに取って重要な話である属性と信仰されてる神についてだ」
「マスターなにがどう重要なのでしょうか?」
「基本的に魔物・獣といったものは苦手な属性と言うものがある。魔物なら光に弱いものが多いだとか、獣は火に弱いことが多いだとかだ。」
「属性に関しては魔道士や僧侶は重要になってくる弱点をついて攻撃が出来るか出来ないかと言った差があるからな」
「ふむふむ…マスター地属性はやれる子ですか?」
「…さて、次は信仰する神の違いについてだ」
「(´・ω・)スルーされた」
「冒険者の中の僧侶や魔術師は光・火・水この3種を信仰していることが多い」
光:対魔物に対する攻撃呪文や回復といったことに特化した属性であり、僧侶の多くは光属性の神を信仰している。
火:攻撃系の魔法を習得しやすい。また獣や対人・対物など幅広い使い方がある。
水;回復や解毒などの補助といったことから、水弾による攻撃もできる万能属性。回復職に多い傾向がある。
「次に闇・風・土の3つは信仰してる人は少ないと言っていい」
闇:精神に対しての攻撃をすることのできる属性であり、直接の攻撃よりも催眠術などを扱う属性だ。
風;衝撃波や気配を消すことのできる属性。レンジャーの中では人口は多い。奇襲性が高いのも特徴の1つだ。
土:硬化魔法や土壁生成といった防御面に特化した属性。自身への回復や防御特化などができるので戦士などに比較的人口が多い。
「まあ、あくまでもここで上げてるのは属性の傾向だけだがな。神といっても土地神から創造神まで多種多様だし捉え方の違いでいろんな種類がいる。」
「私の属性の地属性ですが僧侶ですしね。ちなみに分類は土地神系にあたります。」
「まあ、土→豊作→生命力とか捉え方はいろいろあるからな。」
「貨幣についてなんだが、銅貨(大銅貨)・銀貨(大銀貨)・金貨(大金貨)の3種からなっている」
「各貨幣は1000枚で一つ上の貨幣1枚と同等の価値に当たる。ちなみに銅貨100枚で大銅貨1枚相当だ。」
「今回の依頼の報酬は銅貨800枚ってことは銀貨0.8枚相当ってことですね」
「うむ、ちなみに1食当たり外食すると銅貨10枚くらいであり、宿屋は50枚近くかかるから物価は高い。」
「油断するとすぐに干やがるのがまあ、頑張ってくれ。」
「了解です…」
こうして、以来前日の時間は過ぎていくのであった。
役割分担はMMORPGの影響を受けてます。
そして、やっと次の話から洞窟探索に移ります。