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囚われのお姫様

昔々、魔界の王が人間界を支配しようと攻め込んできました。

人間界は多くの魔物に襲われ危機に陥りましたが、魔物を相手に立ち向かう強い勇者が現われました。

勇者の活躍によって魔王は封印され、人間界には平和が訪れました。



それから何年も過ぎて、その歴史も伝説となって語り継がれていた頃。

とあるお城に一人のお姫様が暮らしていました。

お姫様はとても美しかったので、王様はそれはそれは大切に育てていました。

しかし大切にしようとしたあまりに、お姫様は不自由な生活を強いられることとなってしまいました。

外にも出してもらえず、城に仕える限られた者としか会うことも許されなかったのでお姫様は孤独でした。



そんなある夜のこと。

お姫様の寝室の窓辺に突然何者かが現われました。

「城を抜け出して共に生きる気はないか?」

何者かはそう言って手を差し出し、お姫様を誘いました。

最初は驚いていたお姫様でしたが、その言葉を聞き喜んでその手をとりました。

お姫様は、いつか自分を城から連れ出して自由にしてくれる王子様が現われる日を毎日夢見ていたのです。

そう、まさにその人物がお姫様にとって待ち焦がれていた憧れの王子様だったのでした。


ですが、その王子様こそが魔王だったのです。


異変に気づき駆けつけた周りの人が制止しようとするも時は遅く、お姫様は魔王と共に魔界へ去ってしまったのでした。

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