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(旧)天下一の向日葵  作者: 茶眼の竜
第一章 転生天下人
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六日目 夢

翌朝、いつものように水を汲みに行き、母さんの手伝いをしていた。


『戦に出たいとばかり思っていたけど、出たところで、活躍できるとは限らないし、何より農民の出だ。相手にしてくれるはずがない。どうしよう。』

「心ここにあらずって感じね。」

「ごめん、母さん。少し考え事をね。」

「この頃ずっと悩む程大事なことなの?良かったら母さんに聞かせてみなさい!」


「実は俺未来から来たんだ。」なんて事、言えるはずもなく。少し間を空けて打ち明けてみた。


「俺、戦に出てみたい。」


母さんの横顔は少し悲しい顔をしていた。そして、俯いたままこう答えた。


「私は出て欲しくないな。だって、大切な息子が死んじゃうかもしれない所に行くなんて嫌だもの。」


ごもっともだ。昔、柔剣道(じゅうけんどう)を始めると前世の母さんに言った時も同じような事を言われた。


「でも、でもね!もし菊吉(きくよし)がとーっても強くて、沢山武功をあげてくれたら母さんとーっても嬉しいな!」

「ほんと?その時は応援してくれる?」

「もちろん!そのまま天下も統一しちゃえー!なんてw」


母さんは冗談で言ってそうだったが、俺の心に火がついた。


「母さん。俺、頑張るよ!」


俺は出来るだけ早く手伝いを終わらせて、すぐ森に向かった。もちろん特訓をするためだ。


『母さんに喜んで貰えるような武士になる!そして、天下に俺の名を轟かせてみたい!』

「よーし!頑張るぞーー!」


その日から俺の特訓は始まった。

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