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夢に戻る

 突然の衝撃に、視界が明転する。

 上半身を起こして見えたのは、自分の身を覆う大きさのカプセルと、透明な壁の向こうに見える砂と岩。

 何故、自分はここに? これまでのことを思い返す。自分は、平凡な高校生。気の合う友人と、気になっている幼馴染みと、まあまあな大人達に囲まれて、気楽な高校生活を送っていた。……いや、違う。頭痛に、思わず首を横に振る。地球の滅びを察知した人類は、人間が生存可能な他惑星に向けて、冷凍睡眠を施した人間達が乗る宇宙船を多数打ち上げた。自分も確か、その船に。

 自分以外、動くものの無い空間に、心が冷える。こんな、砂と岩以外何も無い場所にたった一人辿り着いて、何をしろと? 宇宙船には、到着後の生活を手助けする物質や人工知能が搭載されていると聞いている。だが。耳を澄ませても、あるのは、静寂のみ。

 こんなことなら、あの母なる星に残っていれば良かった。後悔が、胸を噛む。……いや。カプセルに搭載された冷凍睡眠装置のスイッチを入れ直す。すぐに襲ってきた睡魔は、優しい夢を運んできてくれた。

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