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弓使いの私は何者ですか?  作者: XXX
第1章 初めての異世界
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第1話 神々からの手紙とステータス

先に報告しておきます。明日から日曜日までお休みさせていただきます。合宿の為、修正もできないかもしれないのでもし間違いがありましたら教えていただければ幸いです。

修正 ステータス欄にレベルを追加しました。

 途方に明け暮れていた陽太は状況を再び把握すべく辺りを見回した。視力が上がっているのか、数キロ以上先にある森が見える以外何もない、何もいない大草原だった。


「……俺は確か――――――――死んだのか?」


 ようやく頭の中で漂っていたもやが薄れ始めて何があったのか、大雑把ではあるが思い出してきた。


 夜のコンビニ帰り、一人ただ黙々と帰路を歩いていたところに、後ろから車のライトが照らされて徐々に近くなり、不意に訪れた未知の衝撃。そして、次の瞬間にはここにいた。


「これは?」


 陽太は足元にこんな大草原には決してあり得ない手紙を見つけてしまった。それはこれから始まる人間の命を懸けた神々の遊戯というデスゲームが綴られていた。


 


★★★★★

『拝啓、神崎陽太様。


 この度は地球の神々と異世界【ガヴァリリー】の神々によって開催される“天命祭”に参加されますことを心よりお喜び申し上げます。


 さて、この手紙を読んでいる頃には既に自分の姿が変わっていることと思いますが、これは“天命祭”の仕様では決して御座いませんが、陽太様の異世界転生の際、こちら側の重要な誤作動により性別が変わっているという結果になってしまいましたことを心からお詫び申し上げます。陽太様の現在のステータスは【ステータスオープン】と呟いていただければいつでもご確認できます。


 今回、不慮の事故によって亡くなられた陽太様は【ガヴァリリー】にて行われる“天命祭”にご参加頂きますが、“天命祭”の趣旨について説明させていただきます。


一、“天命祭”はあらゆる時代において無念の死を遂げた方をこちら側で選別された方だけが参加する資格を得ることができます。


二、選別された方を“資格者(プレイヤー)”と呼びます。また、“資格者(プレイヤー)”の方にはこちら側の協議の結果与えられた異能が存在します。【ガヴァリリー】は剣と魔法の世界ですので当然戦っていただきます。戦闘を行わなくても結構ですが、今後の未来を左右することをお忘れなく。


三、“天命祭”では各“資格者(プレイヤー)”に与えられた課題をクリアしてもらいます。課題には共通課題と個人課題が存在します。


共通課題:この世界の謎を解き、真実の旗を掲げ、【魔王】を討て。

個人課題:この世界を一年以内に救え。

 ※共通課題に期限はありませんが、個人課題によっては期限が存在するものもございます。


四、“天命祭”という存在をこの世界の住人には極力知られないように善処して下しさい。もし、故意的に広めようとした場合、天界からの罰則がございますのでご注意ください。


 この世界での死は二度目の死を意味するだけでなく、二度と転生できないことを意味します。つまり、来世はないということです。ですが、共通課題、個人課題を両方達成された方には【スペシャルボーナス】がございます。“資格者(プレイヤー)”の望むものが手に入れることが可能となっておりますので、“天命祭”をどうぞお楽しみください。


“天命祭”実行委員会会長兼【ガヴァリリー】創造神 敬具』

★★★★★




 手紙を読み終える頃には陽太の顔は怒りと羞恥によって真っ赤になっていた。


 勝手にこの【ガヴァリリー】という世界に転生させられたのも腹立たしいが、女の体にされてしまったのも怒りの内に入っている。だが、それよりも陽太を支配していたのは後悔の念だった。


 手紙を読み終える頃にようやく全てを思い出していた。あの時、何があったのか、そして何故ここにいるのかも手紙を読んで理解した時には陽太の体は小刻みに揺れていた。


 変わり果てた容姿の瞳からは涙が零れ、今この場に一人であるという孤独だけが陽太を支配していった。

 

 

 

 ★ ★ ★

 

 

 

 涙が枯れる頃には既に陽太は近くの街―――――冒険都市イタラを目指してゆっくりと歩き始めていた。


 手紙の裏に書かれていた地図だけを頼りに華奢になってしまったか細い脚で歩いていたが、早2時間以上も経つというのに一向に街の影すら見えない。


 辺りは暗くなりつつあり、陽太はようやく見え始めた森の中で開けた場所を探し出してそこで今日は野宿することにした。


「……そうだ、【ステータスオープン】」


 すると、陽太の前に半透明でゲームとかでよく見るようなステータス画面が現れた。


 

★★★★★

神崎陽太→ルリカ 男→女 ※1 

ジョブ なし

レベル1

HP 400/400

筋力 100

耐性 100

敏捷 200

魔力 500

装備 最初の冒険装備一式

   短剣(銅製)―――Cランク

   短槍(銅製)―――Cランク

   弓(木製)―――Cランク

所持品 冒険セット(火起こし道具、非常食等)

    矢(銅製)―――Dランク×30

スキル 気配察知―――Dランク

    火属性魔法―――Dランク

    水属性魔法―――Dランク

    風属性魔法―――Dランク

    土属性魔法―――Dランク

    光属性魔法―――Dランク

    闇属性魔法―――Dランク

    時空魔法―――Cランク

    経験値倍化(二倍)―――Dランク

    必要経験値低下(半分)―――Dランク

ユニークスキル 召喚契約(神から与えられし異能)

共通課題:この世界の謎を解き、真実の旗を掲げ、【魔王】を討て。

個人課題:この世界を一年以内に救え。

★★★★★



「何だよ、コレ……ああ、帰りたい」


 陽太はステータス画面をさっと見終えると、天を仰ぎそう呟いた。紛れもなくそれは本心だったが、もはや変わることのない運命だというのは明白だった。

 


次回は早くても月曜日辺りには投稿したいと思います。

修正 ステータス欄にレベルを追加しました。

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