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✿恋星✿   作者: 蝶桜
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プロローグ

こちらをお読みなって頂いて誠にありがとうございます。

今回は、恋愛物語を描いていきますので、何卒よろしくお願いします。

更新の方が遅くなってしまいますが、ゆっくりとお待ちくださいませ。

世間では、インターネット、SNSでの出会いが当たり前。


SNSやブログで何度かやりとりしてたから初めてその人と出逢う。


人を好きになるのも。

今じゃ現実よりインターネット。

学校や社会でみんながみんな携帯を触る。


辺りを見れば携帯を触ってる若者ばかり。

携帯に話しかけたり

写真とってインターネットに公開したり

仕事に使ったりと使い道は、人それぞれ。



「ねーねー、これちょーやばくない!?」


「どれ!?え、やばー!!」


電車の中での高校生の会話が嫌でも耳に入る。


正直私は、時代遅れ。

インターネットのブログもやらない

SNSもやらない。

携帯触るのも最低限のみ。


見た目から想像できないとよく言われる。

決して田舎育ちとかそういうわけでは、ない。

ただ学生の頃にインターネットの嘘の世界に嫌気がさして興味を無くした。


仕事帰りのラッシュの電車も慣れたもの。



いつもの駅で降りて、自分の家に向かう。

ただそんな毎日の出来事に今日は

違った。


家に帰る途中路肩に座り込んでいる男がいた。

酔っ払いだと思い無視しようとした。


「ねぇ、そこのお姉さん、火ある?」


チラッと見れば一本の煙草を片手で持ちひらひらとこちらに合図を送っていた。


茶髪で少し長めの髪、くりっとした上目遣いでじっと見つめている。

服装は、普通のTシャツにジーパンのサンダル。



「なんで?」


「いやさ、ここにくる途中煙草がきれてるの気がついて自販機で買ったは、いいんだけど、ライターがないことに気がついてさ、持ってなかったりする?」


「これでいいなら」


試供品で配っていたマッチを鞄の中から取り出した。

家にストーブもあるし、それに使おうと試供品のマッチを受け取っていた。


「ぶはっ!今時マッチって!!面白すぎ!!」


「貰ったの!」


「はいはい、じゃ一本もらうね。」


そう言って重い腰をあげ、立ち上がった男性は、結構な身長があった。

さっきまで見下ろしていたのが今では、見上げるほど。

女性の手の中にある小さなマッチをとり、箱から一本出すと、箱の横で擦り火を付けるなり煙草を吸い始めた。


「はい、マッチありがとね。」


残りのマッチを女性の手の中に戻した。


「歩き煙草って今じゃ違法だよ。」


「かたっ!いいじゃん、一本くらい許してよー?それよりさ、マッチくれたお礼に少し俺と歩かない?」


「はぁ!?なんであんたなんかと!?」


そう言うとふと、不意打ちに女性の耳元で囁いた。

私は、その言葉を聞いた瞬間鳥肌が立った。


「駅からずっと歩いてくるの見てたけど後ろつかれてるよ、気付かなかった?」


ばっと後ろを振り向こうとした瞬間男性に腰に手を回されてニコッと笑顔を見せた。



「これでチャラだからねー、女の子に借りがあるなんて男としてダサいじゃん、しかも初対面だし、尚更。」


「ありがとうございます・・・」


「気にしないで、俺も途中までだしさ。」



「それより女の子なんだし、気をつけた方がいいよー?彼氏とかいないの?」


「いません。」


「そっかぁ、あ、自己紹介まだだったね、俺、涼助って言うんだ、お姉さんは?」



「私は、夏鈴です。」


「可愛い名前だね。」


これが私と涼助との初めての出会いだった。

こんななんの変哲もない出会い。

今でもこの出会いは、はっきり覚えている。


この出会いが私の人生にとって大きく変わっていくことに今は、気付きもしなかった。

小説のご感想、意見などございましたら、お願いします。励みになりますので。

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