少女、ギルドで登録する
「まさか昼間で寝てたなんて、まぁ昨日は本当に大変だったし仕方ないか。」
さて現在の所持金を確認してみようか、金貨1枚銀貨2枚銅貨7枚・・・
このまま何もせずに暮らしていたとすれば1週間で消えてなくなる金額だ。
「ある程度余裕があるとはいえやっぱり稼がなきゃまずいかなぁ。」
(フィアー貧乏ー?)
「そうでもないんだどね、とりあえずギルドに登録して依頼を受けれるようにしつつ当面は生活費を稼ぐのが安全かな。」
こうやって独り言をたまにつぶやき返してくれる精霊がいると心が和む。
ぼっちだから・・・・ということはないはず。
宿を出てギルドを目指して歩く。
稼ぎが安定したらやっぱり旅に行こうかな。
せっかくこんなおもしろいところに生まれたんだ、本の中ではドラゴンも実在するといっていたし、未開の地や未だ人類が登りきったことの無い霊峰
エルフや獣人の里もあると聞いたし行かなければ損だと思う。
「やっぱエルフと獣人を見ないうちに死ぬわけには行かないよね。」
(フィアー死なないよー?)
ふぇ?いま何といった精霊たちよ。
死なないといったかというかなんで疑問系なの?
「死なないってそのまま死なないって意味だよね、あとなんで疑問系なの」
(フィア8割方精霊だから死なないはずーだけど殺されたりしたらどうなるかわか らないー)
何ということを今更話してくれたんだか、まぁ外見を自由に操作できるみたいだし少しずつ外見を合わせていくか、いやそもそも戸籍表も碌にないこの世界ある程度
なら問題ないだろう。
精霊たちと話しながら歩いているうちにギルドにたどり着いた。
「すいません登録したいのですが、ここでいいですか?」
「はい、登録ですねこちらの書類に必要事項を書き込んでください。」
名前:フィア・テンペスト
年齢:14歳
職業:精霊使い
拠点:なし
これで提出する。
「へぇ、精霊使いですか珍しいですね。」
「ちなみに精霊使いってどれくらい珍しいんですか?」
受付の人は少し悩んだあと
「そうですね、魔法を使う冒険者500人集めたら1人位はいるんじゃないでしょ うか?」
どうやら珍しいが希少すぎるとかそういうわけではないようだ。
ちなみに魔法事態この世界では珍しいものではない、それこそ8~11歳になれば
十分まともに扱えさえすれば下級の魔物であるゴブリン程度ならば倒せてしまうレベルである。
最も実践で使いこなすようにするにはそれなりに訓練が必要だが
「少し待ってて下さいね。ギルドカードを発行いたしますんで、あと
ギルドに関する説明をしますね。といっても基本的には常識があれば問題ないん ですがね。」
そういっていくつかギルドの利用法や注意などを一通り説明したあと。
書類を持って奥の部屋からギルドカードをもってやってきた。」
「こちらがギルドカードになります。なくされますと再発行に金貨1枚かかります んで注意してくださいね。」
「はい、ありがとうございました。」
そういって登録を済ませたあと依頼を受けるために掲示板のほうへ行く。