その始まり
死因:落下死
まさかこんなことがおこるとは、正直おどろきが隠せない私の記憶どおりであれば今先ほど学校の屋上で黄昏てフェンスに寄りかかっていたらフェンスが崩れ落ちわずか16年の生涯を終えたはずなのだ。
信じたくないがもしかしなくとも転生したのだろうか。
「---------------------------」
ん?なんて喋ってる?英語じゃないよね?
そんなことを考えていたらいきなり叩かれた、それほど強くではないけど痛い、とりあえず痛い
「オギャー」
「-----------」
あぁ、泣かなきゃ呼吸が始まらないから叩かれていたのかな痛かった赤ちゃんのこの体だとあの程度でも痛い、向こうにいたころはそれなりに痛みに強かったと思うけど
さて、まずこの淡い薄緑の光りの粒子は一体なにだろう、まさか病原菌だったりするのだろうか・・・等と勝手な想像をしているとその粒子はいきなりざわめき始めた。
喋ってるの?これは、なぜかは分からない特別音を出してもいないのになぜか分かる、この子達は喋っていると。
数日が過ぎた。その間にいろいろなことが分かってきた。
まず、私は転生して異世界に来たこれはまず確定そもそも世話をしてくれているメイド?らしき人が 魔法らしきものを使っていた。まさしく剣と魔法の世界である。私は女だから剣には特に興味はないけど、魔法には興味がある。
続いてこの淡い薄緑に光っている粒子、この子達は精霊だ今ではわずかにであるが喋っている内容と「声」が聞こえるようになってきた。精霊が喋っているのを聞いて私が見ている精霊が風の精霊であること、また自分や周囲の人の名前を理解するとともにこの世界の言葉も少しづつだがわかるようになってきた。
さて、ここからが最大の問題である。
まず私の名前はフィア、フルネームでフィア・フォートナーである。何が問題なのか、簡単である
両親についてだ、まず父親これはどう見ても豚である、いや普通の動物の豚のほうがまだ可愛げがあっていいかもしれない、だがこれはどうだろうもはや豚というよりオークである。
見た目はとやかく性格がよければいいのだがこれもまた貴族という肩書きによるテンプレを裏切らず。
金に汚く、ろくな人間でないことは確か。
続いて母親こちらは絶世のがついていいほどの美女である。
なぜあの豚とくっついたのか疑問だが、上級貴族であるということから政略結婚か金に物を言わせたか、それ以外に理由が思い浮かばない。
と、現状を鑑みてひとつの目標を思いつく
まず、この家を出ようできるだけ縁が切れる方向性で、というかあの豚の娘なのだが赤ちゃんの段階から未来の容姿が心配になってきた。
そんなこと心配してる余裕など無いのだがこれに関しては勘弁してもらうしかない。
まずは情報収集にいそしむことにする。
あと母親に似るように祈っておこう。