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ドラゴンの正体(1)

「やっぱり護衛を外に待たせないで連れて来たほうがいいんじゃないの?」

アージュさんのその言葉に全くその通りだと思う。ペネンリックスは洞窟の中を進みながら同意見を述べる。

「大丈夫よ。この洞窟そんなに深くないらしいし、本物がいれば逃げればいいのよ。でも私は逃げないわ!なん立って王国の威信がかかっているのだもの!」

ウリエル様は全く心配していないらしい。ペネンリックスは心配を通り越して呆れてきた。この4人は新米冒険者パーティーなのだ。本気になれば一国を焼き尽くすことも出来ると言われる存在にかなう訳がないのに…。

先頭を行くペネンリックスは盾を構え松明であたりを照らしながら進む。しばらく行くと大きな空間に出た…。そこには期待していたモノ…いて欲しくなかったモノが居た…。

ゆらりとそれが頭を持ち上げて…ゆっくりと立ち上がった。

アージュさんの息を呑む音がとても大きく聞こえた。

「ドラゴンだ…それもでかい!」

とっさにペネンリックスは後退の合図をしようとしたが、ウリエル様が前に飛び出した。

「我はルフィル王国が第2王女ウリエル!王国に仇名す邪悪な竜よ!成敗致す!」

竜の近くにあった鍾乳石が折れて竜の頭に向かう…ウリエル様のアビリティ”念動術”によるものだ。

直撃するものの効いた風にはみえない。

「ちょっと!危ないから!下がって!」

マリアが王女を引っ張って下がらせる。それを守るようにペネンリックスは前に出た…が、またペネンリックスの前に飛び出た者がいた。「クライチェク!貴方なのね!生きててくれたの!」

アージュさんが叫んだ!その途端、つぶっていた眼を竜が大きく見開いた。危険な輝きを発している、と思っていたらいきなり竜が咆哮をあげた…。

…一瞬意識が飛んだ…咆哮のせい?頭に小石がぶつかった…石?

後方で大きな音をたてて通路が崩れてく…てことは…出られない!

ペネンリックスは全身から嫌な汗が吹き出して行くのを感じた…。











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