初クエストはドラゴン退治…のウソ(1)
興味を持ってくれて感謝・感謝です。
自分以外のメンバーは3人女性である。第2王女のウリエル様は紫の髪と瞳をしている、これはこの王国の王族の特徴だそうだ。紋様術師のアージュさんは白い髪に赤い瞳、最後に”衝撃波”のアビリティ持ちのマリア(最近”さん”付をやめることにした)は黄色に近い栗色の髪に薄い茶色の瞳、みんな美人だ。ペネンリックスにとっては一目惚れしたアージュさん以外はどうでもよかったが、この4人でパーティーを組むなら敵は少ないかも!と勝手にいい方に解釈していた。
「ここまでの経緯を私から話すからこのパーティー結成の意味をもう一度みんなで確認してちょうだい。」
ウリエル様曰く、今、王国は色々と大変なのだそうだ。嫁いだ第1王女が嫁ぎ先で不倫がばれて送り返されたり、第2王子が横恋慕した女性を強引に嫁にしようとしたら駆け落ちされたり、王族のある者がセクハラで訴えられたり…。要するに醜聞が続いているのだそうだ。そこに、第2王女であるウリエルがアビリティを授かった。ウリエル様のアビリティは”念動術”…ペネンリックスはてっきり”飛翔”だと思っていた…これを使わない訳はない!ということでウリエル様に手柄を立てさせ手っ取り早く国民の人気を回復しようって魂胆だそうだ。人選はまず第一に貴族のマリア、アビリティ持ちの紋様を描くのに紋様術師は女性をということでアージュさん、自分はマリアのついでということらしい…まあ攻撃力ないから目立たないし…適役だったからというのもあるらしいが。
「このパーティーハウスは没落した貴族から没収したものを改装しているから無駄に広いけど、ときどき私が泊まらなくちゃいけないときは、護衛もつけるから空き部屋を何かに使うなら私の許可を取るように。何か質問は?」
「はーい、ウリーて呼んでいい?」
マリアの問いに護衛がいない時はいいわよと答えていた、気さくな性格らしい。
「みんな、注目されると思うから服装や身だしなみには注意してね。」
「自分もですか?」
「貴方は出来るだけ地味な格好して!引き立て役をよろしくね!」
まあ、平民だしいいけどね。
「さっきのドラゴン退治の話だけど…、」
アージュさんがクエストについて聞いて来た。
「それなんだけど99%偽物だから安心して。」
…それで安心していいのかなあ?