番外編その5(煎&真凛)
真凛:なあ煎くん、4人兄弟ってどんな感じか知りたいなー。私一人っ子やし、めっちゃ未知の世界って感じ
煎:4人って言っても、葉が小5でオレが中3の時に、碧兄さんは東京の大学に行って、そのまま向こうで就職したから、ずっと離れて暮らしてるんだ。玄兄さんが大学出て太田園に就職した年だね。だから3人兄弟状態がまあまあ長いかな
真凛:若旦那さんと葉くんはかなり離れてるんやね
煎:うん、12歳離れてる
真凛:それぞれの呼び方はどんな感じやったん?
煎:まず、玄兄さんはオレらのことは、碧、煎、葉って普通に名前呼び。
で、碧兄さんは、兄が1人しかいないわけだから、兄さん、煎、葉って呼ぶ
真凛:なるほどねー
煎:オレは兄が2人いるから、玄兄さん、碧兄さんって呼んで、弟のことは葉って名前呼び。
で、葉は兄が3人いるけど、上2人は玄兄さん、碧兄さんで、オレのことだけ兄ちゃんって呼ぶ。まあ葉は上2人とは離れすぎててあまり遊んだりしなかったけど、オレとは一緒に学校行ったり一緒に野球したりしてたからな
真凛:えー、なんか葉くん可愛いなぁ。煎くんに甘えてる感じで
煎:そう?
真凛:私、別の世界線で煎くんの弟に生まれてめっちゃ甘えたりも良かったかもなぁ。あ、でも煎くんの飼い猫になって、ずーっと煎くんの膝に乗ったり、新聞広げる度に邪魔したりとかもええなぁ
煎:真凛
真凛:んー?
煎:それ、今とあんまり変わらないんじゃない?いつもオレがソファに座ってたらよじ登ってきて、テレビ見えなくしてるよね
真凛:えー
煎:今もよじ登ってるよね
真凛:えー、もー♡で、学校は、年離れてても一緒やったんやんなぁ?
煎:うん。4人とも白鷺学園に幼稚園から高校まで通ってたから、一応同じ敷地内の学園の生徒ではあったよ。大学はバラバラだけど
真凛:そっかー。みんな部活は?
煎:玄兄さんは茶道部
真凛:茶道部!男の子他にいたん?
煎:兄さん一人だけで、他は女の子ばかりだったらしいよ。でも兄さんは昔からあんな感じで大人しくて優しいし、違和感なく溶け込んでたらしいよ
真凛:へえー。いかにも若旦那さんって感じやなぁ
煎:碧兄さんは化学部。理系で、東京のメーカーで研究職に就いてるよ
真凛:それは太田家の中で異色じゃない!?
煎:だろ?まあでも4人もいるし、別に全員がお茶の仕事しなくてもいいから、好きな道に進みなさいって親父が言ったみたい
真凛:さすが大旦那さん!
煎:で、オレは大学までずーっと野球部。葉は高校までは野球部で、去年大学に入ってからはスポーツはしてないみたい
真凛:葉くんは煎くんをちょっと小さくしてスラッとさせた感じやな
煎:うん。ピッチャーだったから線は細めだな。オレはホームラン打つためにウェイトやって体大きくしてたけど。
真凛:4番の最強スラッガーやもんな!(スマホ出す)
煎:え!?それオレの高校時代のユニフォームの写真!?なんで真凛が持ってんの!?
真凛:この前煎くんの実家行った時に、大旦那さんとお義母さんが見せてくれはってん。で、かっこいいから送ってもらってん。スマホの壁紙にしよかな
煎:えっ、それはやめとこうか。それより真凛の学生時代の話も聞きたいな
真凛:えー私は小学校までは神戸の普通の公立で、中学と高校は桜女子学園で、帰宅部やった。週に1回ピアノ教室に行ってたよ。発表会が近づいたら3回ぐらい行ってたかなー
煎:ピアノ行かない日は何してたの?
真凛:友達とクレープ食べに行ったり、カラオケ行ったり、まっすぐ家帰ってお母さんとごはん作ったり
煎:へぇ~。その頃から料理してたから、真凛の料理あんなに美味しいんだね
真凛:えーありがとう
煎:で、その後に白沢に引っ越し?
真凛:うん。保育士の専門学校に進むって決めててんけど、高3の2学期に急にお父さんが白沢に転勤決まってん。神戸好きやから残ろうかとも思ったけど、やっぱりお父さんとお母さんと一緒がいいから、白沢の学校受験して一緒に引っ越してん
煎:いやー、真凛が白沢を選んでくれて本当に良かったよ
真凛:私もやで、煎くん♡
この物語はフィクションです。作中に登場する人名や地名、校名、お茶やフルーツの銘柄などはすべて架空のものです。一部実在の名称と同じものも混在しますが、実在の人物や団体などとは一切関係ありません。




