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女神様の愛し子じゃないから!  作者: 梨香
第四章 オークダンジョンを殲滅しよう!

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『クレージーホース』と『草原の風』

 パンサーにエリクサー(劣)で借金奴隷にならないかと持ちかける前に、『クレージーホース』と『草原の風』にオークダンジョンの殲滅に協力して欲しいと言う事になった。


 だって、白猫(レオ)以外は、借金奴隷に落とすとか、話しにくいよね。


 夜、森亭を貸切にして、トレント肉やポートワイン、酒類を提供して、宴会を開く。


 ルシウスも、シャムス達の酒癖の悪さは知っているから、酔わないうちに話を進める。


「オークダンジョンの殲滅を一緒にしないか? 勿論、金級のクランもギルドから請け負うだろうが、それとは別行動で」


『草原の風』のシャムスは、難しい顔だ。


「俺たちは『月の雫』には懲り懲りなんだ! バッカスの顔は、見たくない!」


「ダンジョンは『クレージーホース』の専門じゃ無いからなぁ」


 クレアも乗り気じゃ無いみたい。


 ルシウスがどう説得しようかと悩んでいたら、白猫(レオ)が口を開いた。


「オークダンジョンの殲滅は、女神様(クレマンティア)からの神命なのだ!」


 驚く『クレージーホース』と『草原の風』のメンバー達。


「「猫が喋った!!」」


 ルシウスが全員を静める。


「この白猫(レオ)は、女神様(クレマンティア)からアレクに遣わされた従魔なのだ」


 シーンとする店内。


「それって……アレクはやはり女神様(クレマンティア)の愛し子なのかい?」


 クレアが代表して質問する。


「違うよ!」と私が答えるのを、ジャスが手で口を押さえて止める。


「神命が降りたのだから、あきらめろ!」とルシウス。


「そうか……神命があるなら、協力しなくてはいけないな! ただ、『月の雫』は勘弁して欲しい!」


 シャムスは信心深いみたい。冒険者って荒くれ者のイメージだけど、命がいつなくなるのか分からない生活だから、女神様(クレマンティア)を信心するのかも。


「アレクが愛し子なのは、秘密だ! それは、後で誓約して欲しい。その代わりと言っては何だが……マジックバッグを提供しよう!」


 マジックバッグ小(劣)を二つ取り出すルシウスに、クレアとシャムスが驚いている。


「これは? ダンジョンでドロップしたのか?」


「値打ちを知っているのか?」とクレアは心配そうだ。


「ああ、迷宮ダンジョンには隠し部屋があるのさ。オークダンジョンの殲滅は、何年もかかるかもしれない。途中で、資材を取りに行くのも良いな」


 クレアは、ジャスの着ているシャツを摘む。


「このシャツの生地も迷宮ダンジョンでドロップしたのかい?」


「ははは、目ざといな! まぁ、それはオークダンジョンの後だ!」


 少し相談させて欲しいと、クレアとシャムスが言うので、別テーブルのメンバーとの時間を取る。


「『クレージーホース』は協力する! 女神様(クレマンティア)に逆らうのは良くないからな!」


 そう言いながら、クレアはマジックバッグ小(劣)を握りしめる。


「あっ、お金は貰うからな! 仲間だから安くしておくよ」

 

 えっ、あげるんじゃなかったの? やはり、ルシウスはケチだ。


「まぁ、安くしておいてくれよ! 仲間だからさぁ!」


 シャムスは、長い時間、メンバーと話し合っていた。


「『草原の風』は、二つに分かれる事になった。俺たちは、『星の海(シュテルンメーア)』と共同するが、普通に探索だけで食べていけると考えるメンバーは抜けるそうだ」


 数人は席を立つ。ルシウスが「秘密だぞ!」と言う前に、署名した誓約書を提出してきた。


女神様(クレマンティア)に逆らう事はしない! 私達は、別の道を選ぶけど、オークダンジョンの殲滅をして欲しい!」


 抜けたメンバーは女の人が多かった。オークは御免だってのは理解できる。


「『草原の風』は、元々、緩い縛りのパーティだからな。仕方ないさ」


 だから話し合いが長かったのだ。そこからは、誓約書に署名して、ドンチャン騒ぎになった。


 森亭、出入り禁止にならなきゃ良いんだけど……。


 クレア、ジャス、ルシウス、シャムスは、四人で真剣に話していた。マジックバッグの値段かな? とルシアに酒を飲まされながら、考えていたけど……パンサーとヘレナについて話し合っていたみたい。


「まぁ、アレクが神聖魔法の使い手だと知っていたから、あまり驚きはしなかったよ!」


 交易都市(エンボリウム)からの護衛依頼で、あれこれやらかしていたからね。


「そう、そう! 私の怪我も一瞬で治してくれたもの」


 ルシアがしなだれ掛かってくる。まだ女だと気づいていないのか?


 蜂蜜酒を飲むと、『草原の風』のメンバーは、短剣を投げる悪い酒癖が出る。


「森亭は、出禁になりたくないんだ!」との叫びで、金熊亭で飲み直す事になった。


「もう、十分飲んでいるじゃないか!」と思うけど、ルシウス達は飲み足りないみたい。


 金熊亭、ほぼ私たちの貸切状態だけど、パンサーとヘレナも泊まっているんだよね。


「あまり騒ぐのは良くないんじゃない?」


 私は、毒物も平気だから、酒の回りも他の人よりは遅い。


「良いのさ! 酔った勢いで、話をつけた方が良い場合もある!」


 ええええ! ルシウス、それって……良いのかな?

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