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四幕

更新しました。

 少女は姉から下された命令を遂行する為に第三部隊送り込まれる事になっていた。


(お姉ちゃん……、監視だけで良いって言ったから手伝ったのに第三部隊に入れるとか聞いてないよ……)


 彼女の名前は渡辺 胡桃(わたなべ くるみ)


 胡桃の容姿は津名と瓜二つで似ていた。


 それもその筈、津名とは一卵性の双子である為、津名本人とよく間違われる程なのだ。


(しかも、お姉ちゃんとかの目的とか全部バレてるとか言ってたし、気軽に行きなさい!とか言ってたけど、とてもそんな気持ちになれない……、胃がいたいよぉ〜)


 胡桃は姉からの命令を受けてから、胃がキリキリと痛む日々を続けていた。


 そんなに嫌なら断れば良いと思うのだが、次期当主であり、次期十二聖と呼び声が高い姉に逆らうのは得策では無いと判断している為に渋々と言うがままなのであった。


 そして現在、胡桃の目の前には第三部隊の指導隊長である一誠がいる。


「まさか、新しい補充人員が津名君の妹だとは思いもしませんでしたよ」


「アハハ……私もまさか部隊に捩じ込まれるとは思いませんでしたよ」


 一誠に聞こえるか聞こえないか位の声で呟いた。


「ん、何か言いましたか?」


「いぇ、何も言ってませんよ〜」


「そうですか、何か質問があれば遠慮なく言って下さいね」


 どうやら胡桃の呟きは聞かれずに済んだ様だ。


「質問と言う訳ではないのですが、前回の戦いの補充との事なのですが、私みたいなのでいいんですか?。

 渡辺家の者ですけど、私は姉の様に強くないですよ」


 もし姉の強さを期待されているのだとしたら申し訳なってしまう為、予め伝えておいた。


「ハハハッ、あの人みたいな強さを期待はしておりませんよ。

 ですが、私はそれでも今後の貴方が、私達第三部隊の力となる事は期待しています」


 その言葉に胡桃は胸を撫で下ろした。


(よかった〜、姉の様なのを求められてなくて……)


 胡桃は家の者から、よく津名と比較されて育った為、自分の事を卑下する癖がある。


 それじゃあ本当に強くないのか?と言うと、全くそんな事はない。


 津名と同じ歳で霊装具現化も当たり前に出来る程だ弱いはずがない、しかし育ってきた環境の所為で胡桃はそうは思ってないのが欠点であった。


「さて、それでは第三部隊の皆さんに胡桃君を紹介しに行きましょうか」


「はい、宜しくお願いします〜」


 そう言って二人は第三部隊が居る訓練室に向かっていった。




 今日はちゃんと夏希が顔を出していた。


「夏希、大丈夫か?」


「はい!まだ頭の中がグルグルしてますけどね……」


 まだ、いつもの元気は戻っていないが何かしらの答えを出したのか多少スッキリした顔をしている。


「そうか、このまま続けるのか?俺はお前の意見を尊重するぞ」


「ありがとうです。

 怖さはまだ克服出来てないですけど暁良さんが言ってた、仲間を失う事のが辛いって気持ちは凄く共感出来たので、もう少し続けてみようと思います。

 まぁ、これは問題の先送りなんですけどね……」


 そう言って乾いた笑いを浮かべる夏希。


「そうか、夏希がその選択をしたんだ。

 お前は俺が必ず生き残らせるよ、こう見えてもお前の相棒だからな」


 暁良は夏希の頭を軽くポンポンと叩く。


「子供扱いしないで下さい!」


 頭を叩く手を振り払い、文句を言う顔は赤くなっていた。


「私も夏希の事をちゃんと守るよ?」


 話しを盗み聞いていたのか、姫乃が会話に混ざりつつ登場した。


「姫ちゃんもありがとう!私も必ず皆を守れる様に強くなるよ!」


 まだ、完全な解決とは違うが暁良と姫乃は取り敢えずの所はホッと一安心した。


 ガシャン。


 その音と供に第三部隊、隊室の扉が開かれた。


「皆さん、本日は新しい補充隊員を紹介します」


 一誠の言葉に全員が隣に居る女性に目がいった。


「何で渡辺津名(・・・・)が第三部隊員として居るんでしょうか?」


 まさか予想外の人物が来るとは暁良も姫乃も百鬼夜行メンバーも思っていなかった。


「そうね、どうして第一部隊の指導隊長がいるのかしら?」


 今日は新人が来ると予め伝えてあった為、案の定、隣にいる胡桃に反応した暁良と姫乃。


「あぁ、誤解しないで下さい。

 彼女は渡辺胡桃君と言ってね、津名君の妹だよ」


 一誠の紹介はあったが、胡桃からすれば、そりゃこの二人は疑いますよね!と当然の様に思った。


「初めまして、私は渡辺胡桃です。

 どうぞ宜しくお願いします」


 今度は何を企んでいるんだ?と暁良と姫乃は思ったが、今更何を言った所でどうしようも無い事は理解しているので黙った。


 その後は滞り無く、全員の自己紹介が終わった。


「あ、姫乃先輩と源先輩〜、後でお時間頂いてもいいですか?」


 暁良は願ってもないと思い、姫乃とアイコンタクトをして頷いた。


「あぁ、俺たちも聞きたい事があるし構わない」


「はい、それじゃまた後で宜しくお願いします」


 そうして、其々が新人隊員と交流を深めるのであった。

見て頂き有り難うございます!。

リアル事情により更新は落ちてますが、チマチマ更新はしていく予定です。

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