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旧・百鬼夜行の想い

修正中。

 悠太は二回目の大天狗との戦い、自身の死を予感していた。それは必要なら仲間の誰かの為に盾になるつもりだったからだ。


 何故なら初の大天狗戦、先輩達に自分がそうやって助けて貰ったからだ。だから今度は自分が仲間の為に、身を犠牲にするつもりだった。


 しかし、実際には幼馴染と最近まで霊装具現化かすら出来ない男によってそれは免れた。


 自分があそこで誰かの盾になるつもりだった悠太は……だが、


(俺は今迄何をやってたんだ? 皆んなに先輩風を吹かしてアドバイスとかしていた……)


 自分は暁良にちゃんと後輩の面倒を見てやれよ? と偉そうに言った。


(そんな俺が生き残らせてもらった? 余りにも恥ずかし過ぎる……)


 訓練も真面目にやっていたつもりだ。──だけど本気で生き残ろうとする奴には勝てなかった。轟鬼は自身の弱点であった具現化もさせた……ちゃんと成長していた。


「だけど、俺は? 新しいメンバーが入って来て俺は成長出来ていたのか?」


 自分は成長出来ているのか? 違う、今回だって皆が作った隙を突いて大天狗を転ばしただけだ。


「あれは成長した皆が居たから出来た隙だ……盾にすらなれない俺が美味しい所を持ってっただけだ」


 だから次こそはちゃんとしよう。


 悠太は戦場には戻れない、と言われた大河の分まで戦おうと誓った。



 シャワーを浴びた千歌はベッドに入り横になっている。


「あんな動き出来るのね……暁良君カッコよかった」


 戦闘の事は、形はどうあれ全員生き残れたのだから、前向きに行こうと千歌は考えていた。


「私の間に入って守ってくれた時、告白してくれた時と同じ漢の顔してた……」


 昔の事、今回の事を思うと顔が自然とニヤけてしまう。


「さて、寝ましょう」



 其処には座禅を組んで考え事をする健がいた。


(僕の攻撃はちゃんと大天狗に届いてた! 轟鬼君程じゃないけど僕の双剣は通用した!)


 あの時、一瞬ではあったが常に理想とした攻撃を放った自分があの場には居た。


(だけど、課題でもあったスタミナを付けられなかた……。もしちゃんとスタミナがあれば、あのまま追撃出来てた筈なんだ)


 あるのは少しばかりの後悔。だが、暗雲立ち込めてた自分の成長にしっかりとした道筋が見えたのだった。



 拓は暇があればやっている、鉄扇を使った舞を踊っていた……。


(舞え、舞え──俺はまだ戦える)


 傍目には舞を踊っているように見えるが、拓の中では大天狗との戦いをイメージした動きなのであった。



 一誠は最後の一撃の時、油断していた。あの攻撃は暁良と鞍馬山の天狗話しをしてなかったら確実に斬られていた。


(あの会話のお陰で刀を使う可能性が頭に刷り込まれた。──だから残りの半歩を踏み込まずにすんだ)


 一誠は今回の戦い、自分の力に何が足りてないか真剣に考えた。──だが、一誠の戦闘スタイルは他の者達から見て見ても殆ど完成されていた。


 一誠の霊気で覆った糸は妖気で守られた妖怪の皮膚を容易く切り裂く。

 敵の数が多くても、その糸の数と射程の長さから一人で大量の敵も相手に出来る。


 しかし、それは妖気の防御を上回れる敵だけだ。今回の様に圧倒的な力と防御を持つ相手には動きを多少阻害する事しか出来ない。


「やはり、私の課題は霊気量を上げるしかないか……」


 薄々と気付いていた事実を受け止めた。


 大天狗以上の敵が現れてもどうにか出来る様な霊気を作る。それが分かった一誠だった。

いつも見て頂き有難うございます。

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