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千の魔剣の物語  作者: 名も無き魔剣の所持者
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一本目 聖剣エクスカリバー

一本目 聖剣エクスカリバー


 正義を振るえ、光を齎せ。

 ただそこに、守りたいものがあるのだから。




 魔剣と言えば、百人中九十九人以上がこの剣のことを思い浮かべるであろう。

 この剣は、紀元前四百三十八年に英雄ジークフリートが討伐した悪竜ファフニールの腹の中より見出された。

 目映い輝きは見る者全てを魅了し、その鋭さたるや、世界一頑丈な鉱物であるアダマンタイトを何の力も加えずに紙のように斬ることが出来たという。

 この剣の所有権を巡って当時の覇権国家同士で大規模な戦争が起こり、その最中に紛失したと伝えられてきた。

 しかし、紀元前六年のこと。その前年に現れて、人類に宣戦布告した魔王ゲルドラに対抗するようにして、勇者セレネスが聖剣エクスカリバーを携えて現れたのだ。

 彼は七人の勇敢な仲間と共に、紀元元年に魔王を聖剣エクスカリバーで討伐し、世界に平和をもたらした。

 これが破魔紀元の始まりである。

 魔王討伐後、勇者とその仲間たちは各地に散り、その生涯を安らかに終えたという。

 勇者ヘレネスは、聖剣を巡っての争いを厭い、聖剣を霊峰オリンポスの頂上の祭壇へと納めた。

 その扉は、世界が再び暗雲に呑まれた時のみ開き、聖剣エクスカリバーが相応しい者の元へと贈られるという。

 そして、その輝きを以て世界に希望をもたらすのだ。

2021/09/11 加筆修正


→二本目

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