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千の魔剣の物語  作者: 名も無き魔剣の所持者
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十七本目 征服剣カルディア

十七本目 征服剣カルディア


 征服剣カルディアは紀元五千二百三十年から中央大陸で始まった五十年戦争で使用された、剣の形をとった大量破壊兵器である。

 当時中央大陸南西部に存在した隷属国家カルディアは、五十年戦争が始まって三年間で、その生産人口の六割に当たる百二十万人が死亡した。

 国家存亡の危機に瀕した隷属国家カルディアは、国際法により禁止されていた有毒兵器を造ることを決定した。

 しかし、何のノウハウもなかった上に、荒れ切っていた隷属国家カルディアは兵器の開発に失敗した。

 が、その副産物として得た物質■■■■■■■■■は、■と反応させることによって爆発するという驚異的なものであった。

 隷属国家カルディアは、■■■■■■■■■を剣の内部に仕込み、その剣を魔剣、征服剣カルディアとして運用し、瞬く間にその勢力を拡大し、中央大陸の中心を東西に流れる川、青龍川以南を獲得した。

 しかし、欺瞞はいずれ露見するものだ。

 征服剣カルディアの正体が均衡塔に伝わると、均衡塔は紀元五千二百四十年に調停剣ユスティルカを携えた認定英雄セネカを派遣し、征服剣カルディアを破壊、■■■■■■■■■を消滅させ、二度と世界に生まれないように■■した。

 隷属国家カルディアはその後、各地で大規模な反乱が相次ぎ、紀元五千二百四十三年に滅びた。


(04/11/6077 検閲済み)

大量破壊兵器の製造は禁止されていますが、魔剣を禁止してしまうと、諸国に不都合が出るので魔剣は禁止されていません。


→十八本目

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