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千の魔剣の物語  作者: 名も無き魔剣の所持者
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十二本目 現世刀イザナギ

十二本目 現世刀イザナギ


 誰かがやるしかなかった。

 誰もがそれを知っていた。

 誰もやろうとしなかった。

 だから彼がやるしかなかった。


 紀元前七千年頃の英雄イザナギは、救世の英雄として知られている。

 しかし、彼がどうして救世の英雄と呼ばれるまでになったのか、誰も知らない。

 ありとあらゆる記録が抹消されてしまっているからだ。

 私がこれから記述する事実も、恐らくは闇へと葬られてしまうだろう。幽世刀イザナミに関するも、一部が改変されてしまっているだろう。

 しかし私は真実を伝えたい。知らなければ、何も始まらない。始められない。


 紀元前■■■■年、■■国の研究者イザナギは、北コヘレント大陸に突如として生まれた■■の■■を修復するための研究を始めた。

 研究は困難を極めた。■■に近付いたものは全て■■■■れ、■■してしまうからだ。故に遠方から観測する他なく、しかしその方法では殆ど何も成果を得られない。

 その点から考えると、イザナギは間違いなく天才であったのだろう。

 ほんの僅かな手掛かりから、現象の原因と解決方法を導き出したのだから。

 しかし、解決するには()()が必要だった。

 誰かが■■となり、■■を慰める必要があったのだ。

 二度と帰ってこられないと知ったから、誰もやろうとしなかった。

 だから英雄イザナギが志願したのだ。

 彼は今でも■■■のどこかで彼女と生きている。

 イザナギは保険として自身の一部を埋め込んだ刀を鍛えた。

 ■■の■■が修復された後に残されるであろう一振りの刀を封印し続けるために。

 イザナギが鍛えた刀こそが、現世刀イザナギである。

 現世刀イザナギは、現在均衡塔が幽世刀イザナミを封印するために使用されている。


(04/11/6077 検閲済み)

→十一本目

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