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十一本目 幽世刀イザナミ
刀の数え方は一本、二本とさせてください。
十一本目 幽世刀イザナミ
かつて愛する男性と死に別たれた女性から生まれた刀。
彼女は彼を愛していた。
たとえその愛が別のナニカに変質していようとも、本人にとっては純然たる愛であったのだ。
端的に言えば、彼女は狂っていた。
彼をどんなに愛しても、返されるのは恐ればかり。
しかし彼女はそれでよかった。
彼女に怯える彼も、他人と楽しそうに会話する彼も、彼女にとっては等しく愛を注ぐ対象だった。
人がソレを異常と罵ろうが、何の痛みも彼女は感じなかった。
いつか彼が愛してくれたから。
現在幽世刀イザナミは均衡塔によって厳重に封印されている。
幽世刀イザナミの能力は■■■■を■■し、■■■と■■■を■■するという恐ろしいものである。
紀元前■■■■年にこの刀が振るわれた時は、人類の■■が■■したという。
(04/11/6077 検閲済み)
→十二本目




