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気の向くままの詩

部品交換ー社会の歯車の末路ー

作者: 空野 奏多

 それはとても脆い。

 動き続けると、すぐ調子が狂う。

 だから捨てて、別のものと交換する。


 ある人は言った。



 大丈夫大丈夫、替えはあるから。



 それはとても繊細だ。

 環境に左右されて、へこんでしまう。

 だから捨てて、別のものと交換する。


 ある人は言った。



 大丈夫大丈夫、替えはあるから。



 それは大きな衝撃に弱い。

 強くぶつかると、折れてしまう。

 だから捨てて、別のものと交換する。


 ある人は言った。



 大丈夫大丈夫、替えはあるから。



 それは突然溢れやすい。

 溜めていても、いつか漏れてくる。

 だから捨てて、別のものと交換する。


 ある人は言った。



 大丈夫大丈夫、替えはあるから。



 ある時考える。

 替える前に、なんとかできなかったのか。



 これで良かったのか。

 本当に替えるだけでいいのか。

 こんなに、すぐ壊れるのに?



 ある人は言った。




 あぁ壊れたから、替えようか。




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*普段はこんな問題提起してます*
初心者書き手が『なろうの闇』を感じた瞬間

― 新着の感想 ―
[一言] 「社会の歯車」という言葉は一般的ですけれど、実際には「社会のねじ」だと思うんです。 「歯車」になれた人は、一時的にでもなくなれば全体の動きが阻害されるくらいの影響はありますし、「歯車」でいる…
[良い点] 心が震えます。 まさに、まさに、と震えます。 恐怖ではなく、悲しみでもなく、熱いものが込み上げてきます。でも、涙でもありません。 その前にどうにかできなかったの? わたしもそう一緒に…
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