ストーリー
「俺さ、ふと思ったんだよ」
「ん? なにが?」
「インスタのストーリーってあるじゃん?」
「あるなぁ」
「あれさ、自分の趣味を投稿する分にはまだ分かるんだけど、友達との飲み会とか彼女とのイチャイチャを投稿するやつらなんなん?」
「あーね」
「そういうのを見て誰が面白いと思ってるのかが単純に疑問なんよな、まじで僻みとかじゃなくて。」
「なるほどなぁ、うーん」
「お前はこれどう思うよ?」
「そうだなぁ…、きっと、その場の楽しいとか、愛しいとか、そういう気持ちを共有したいんじゃないかな?俺のこの気持ち、みんなに知って欲しい!的な。」
「あー、なるほどな、お前がストーリー投稿する時は大体そんな気持ちなんだな!」
「うんうん、そんな感じだな!」
「あ、それじゃあさ」
「うん、なんだ?」
「お前のその気持ちもっと理解したいから、お前の彼女俺にも共有させてくれよ!!」
…それ以来、彼とは連絡を取っていない。