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プロローグ


《0》


まだ、幼い少年は暗く赤く光る夜のような空を窓から見ていた。

「ママ、パパ はやくかえってこないかなぁ」

そう少年は悲しそうにつぶやき、ベッドの下に隠れる。周りの家では悲鳴がところどころに聞こえ、より一層 少年を怯えさせる。そして、ベッドの下で息をひそめる。心臓の音すらもはや、雑音だ。

ドクドクという心音が部屋にこだまする。

すると、家の外からをカツカツと足音がする。ノックと同時にママの声がする。

「ママよ、帰ってきたわよ。早くドアの鍵をあけなさい」

まるで機械のような声だったのだが何も疑問に感じず、少年は喜んで、素直であるゆえにそのままドアを開けてしまった。

「ママよ、帰ってきたわよ。早くドアの鍵をあけなさい」

そう繰り返すのは人ではない〝何かだった〟。

少年は腰を抜かしてしまった。母はもういないのだと実感してしまったからだ。〝奴ら〟は赤い目を細めて、ニヤッとした。笑っているのだ。

闇に潜む〝奴ら〟は人間を糧として生きる生物が多い。少年やその両親、近くの家の人たちも連れ去られてしまった。人間は音を立てずにはいられない。そして、この赤く光る夜も人間には見えにくい。しかし、〝奴ら〟は五感が優れているものも多い。だから、いくら隠れようが〝奴ら〟にはすぐにばれてしまう。

そう〝奴ら〟とは不死(アンデット)の王 吸血鬼(ヴァンパイア) 人間の天敵であり、第3次世界大戦の核兵器や化学兵器の多用による、副産物、そして 魔族(まぞく)連邦(れんぽう)(こく)現統(げんとう)一種(いつしゅ)である。

元々は人間であった者も多かったが今では魔族(まぞく)連邦(れんぽう)(こく)のほとんどが放射線などの影響を生まれる前から受けてしまったがためにこのように変化してしまった、ミュータントである。

だから、言語も話すし、社会も作る。当然欲もある。

そして、その欲を思うがままにおこなっている彼ら魔族(まぞく)連邦(れんぽう)(こく)は南アジアから出て、アフリカ大陸を植民地化し、併合をしている


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