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異世界でも、お姉ちゃんに任せなさい!  作者: 佐々木 みこと
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第1話 プロローグ

溺愛している7歳年下の『超美少年』な弟と一緒に『異世界転移』してしまった主人公の姉は、ちょっと天然な高校2年生。弟に尊敬され『頼りになるお姉ちゃん』であり続けるために、異世界でも努力は惜しみません。現代知識を活かし、騎士や魔法が存在するファンタジー世界で頑張って生きていくと決心した二人ですが……なんと! 姉は『聖女』・弟は『魔王』であることが判明し、気が付けば世界に大きく関わる存在になっていました……というお話です。


異世界でも「頼れる姉」でいられることができるのか…?

お姉ちゃんは奮闘します。

さぁ! 二人の異世界での生活が今始まります!!

「もう! なんて可愛いのでしょう。優斗ゆうとくんは……」


……と学校からの帰り道、パスケースを開き、自慢の弟の写真を見て、

独り言を呟いてしまうのは、私、神崎かんざき 美結みゆ17歳。高校2年生。


弟の優斗は7歳年下の小学4年生。まだあどけない女の子に間違われるような容姿に、私を見つめる子犬のような可愛い目……柔らかい栗毛色の髪とすべすべの肌……。

こんなに可愛い子が私の弟なんて……と神様に感謝の祈りを捧げる幸せな毎日を送っています。


弟が生まれた時から彼を溺愛している私は、周囲の知人・友人から変な目で見られることもありますが、そんなことは全く気にしていません。

むしろ、皆がなぜ弟の魅力を理解できないのかが謎なのです。


「おねえちゃん、すごい!!」


優斗にそう言われるのが、私にとって一番うれしい瞬間。

常に尊敬され、頼りにされる姉であろうと、物心ついた時から弟のためだけに、影ながら努力をしてきたつもりです。

学校では、常に上位の成績を取り、中学校では多くの生徒からの支持を集めて生徒会長を務めました。

来年は、高校でも生徒会長になれたらうれしいなぁ…と思っています。

そして、座学だけでなく、体育・音楽・美術と一通り優秀な成績でこなし、

優斗の質問には、何を聞かれても答えられるように雑学の勉強も怠りません。


(全ては優斗の絶対的な存在になるため!)


お姉ちゃんは、日々頑張っているのです。



我が家は、現在3人暮らし、5年前に母が不幸にも事故で亡くなり、父は大学で考古学の教授をしています。

発掘作業や学会などで留守にすることが多く、私が母親替わりをして炊事・洗濯など家事全般をこなしています。収入のことが無ければ、はっきり言って父はいなくても生活は変わらない状態です。


(そんなことを言ったらお父さんに悪いかな……ごめんなさい)


◇◇◇◇◇◇


「ただいま~!」

「おかえりなさい。おねえちゃん、おふろ洗ってあるよ」

「ありがとう。すぐに夕飯作るね」


先に小学校から帰っていた優斗と、いつもの会話を交わすと、

自分の部屋に戻って私服に着替え、キッチンでさっそく夕飯の支度へ。

今夜は「鶏むね肉の味噌マヨ焼き」をおかずに作ろう。

カロリーがちょっと高いけど、きっと喜んでくれるはず♪


料理を作っている間、優斗はリビングで学校の宿題を進めているようです。

内容は簡単な算数ドリルみたいですが、文章題が苦手なのか、難しい顔……。

……その顔もとても可愛らしくて「キュン!」…って胸が締め付けられます。


優斗は考古学者の父に影響を受けたのか、歴史が特に大好きで、

現在の夢は「歴史学者」になること。

少し前までは歴史上の人物のように将来は「軍師」になりたいと本気で考えていたみたいなので、女の子みたいな外見とは反対に、やはり男の子っぽいものに興味を惹かれるようです。


◇◇◇◇◇◇


夕飯とお風呂を済ませると、今度は私がリビングで学校の宿題に取り掛かり、

優斗はテレビゲーム(戦略物のシミュレーションゲーム)に夢中です。

まったりとした時間が過ぎる中、私は優斗を見つめながら思います。


(周りの目を気にしないで、優斗とまったりと過ごすことができないかぁ…)


…とか、


(優斗の魅力がわかる人たちがたくさんいる素敵な世界があったらいいのに…)


…と、妄想が膨らみます。


「おねぇちゃん。どうしたの?」


ハッと気が付くと、優斗が心配そうな表情で私をみつめています。


「な、なんでもないよ。ちょっと、私の願いごとが叶う世界があったらいいなぁ…って思っただけ」


優斗は、少し考えてから、


「……そうだね。もしもそんな世界があったら僕も行ってみたいかも……」


とニッコリ微笑みました。



―――――その直後!!!


私と優斗の足元に光り輝く『魔法陣』のようなものが浮かび上がり、

あっという間に二人を包み込みました。


「な、なに、なんなの―――!!!」

「うわぁぁぁぁっ――――!!!」


二人を包んだ眩い光は一瞬で収束し、その場には元から何も無かったかのように

静かなリビングの風景だけが残されたのでした。

ついに書き始めました。

マイペースでいきたいと思います。

少しずつ文章が上手くなりたいな……

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