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次の朝

浅い眠りから意識がこの世界に引き戻される様に、背中の痛みで目が覚めた。

囲炉裏の対面では、昨夜の様に龍太郎が胡座をかいてすわっている。


「剛くん?目が覚めたかい?」

その問いに答える様に小さく頷くも、まだハッキリと頭が回らない。

そんな僕に、にこやかな表情で


「今日は特別な朝だから、剛くんと初めて迎える朝だから、一緒に卵を食べよう。」と

有ろう事か、生卵とおぼしき物を10個ほど笊に入れて差し出した。

生卵?偶に温かいご飯に掛けて食べはするけど、生卵だけを目の前に差し出されても、僕の戸惑いは隠せない。

そんな僕の戸惑いを尻目に…


「産みたての生卵だぁ

いつもは、村の薬屋に持って行くんだけど今日は特別だ…

好きなだけ食べてくれ。」


そんなに嬉しそうに卵で一杯になった笊をさしだされても?…


そんな戸惑いを見せる僕になど気遣いを見せる様子も無く。

龍太郎は卵を一つ摘み上げ、大きな口を開けて上を向いて口の上で生卵の殻を割り、卵の中身…黄身と白身を大きく開けた口の中に落とした。

(ゴクン)と、音がする様な程に勢いよく呑み込み。


「くぅーっ!効くなぁ!」とまるで、くたびれたサラリーマンが朝に駅前のコンビニで栄養ドリンクを一気飲みした様に龍太郎は顔をしかめた。

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