表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/22

地獄に仏

「俺だ!照幸だ!」

と、僕に呼び掛けた照ちゃん。

親しみのこもる逞しい頼りがいのある声につられ

僕は照ちゃんの厚い胸板にとびこんだ。

疑う余地などない。

この過去だか、異世界だか、平行世界だかに一目で僕を剛だと呼び掛けられるのは…

照ちゃん以外には有り得ない。何の警戒もせずに飛び込んだ僕を照ちゃんはキツく抱きしめ…


「剛…お前はあの頃のままだなぁ」と、疑問を口にする。

「あの頃も何も僕はこの世界に昨日飛ばされてきたんだ。」

「そうか?剛は昨日こちらに飛ばされて来たのか?

さぞかし面食らっただろう?」

「うん、ここが僕らの居た世界とは、全く異次元の世界だと気づくのに半日近くかかったけど」

「ハハハ、剛らしいといえば剛はらしいがな?」


どうせ僕は何の取り柄も無い、ひ弱な木偶の坊ですよ。

照ちゃんみたいに強くも、況してや

頭のキレも鈍い木偶の坊ですよ。と、

自分を卑下してみようとしたが次に照ちゃんの口にした言葉は意外だった。


「これで、俺がこの世界に飛ばされた理由がわかった。剛、この世界がお前を必要として、俺は、そのサポート役として飛ばされたんだ。

いわば、トバッチリを食らったんだな。」と、

声高らかに笑うが、いや、それはコッチの台詞であって、戦国乱世が求めるの、最強の照ちゃんだからと、密かに心の中でツッコミをいれた。

そこで、僕等はキョトンとした和尚と龍太郎にやっと気づいた。


無理もない…誰もこの展開は予測できなかった筈…

なにせ僕も、照ちゃんも、予測出来なかったのに当事者以外が予測出来る筈がない。

さて…皆んなにどう説明したものか?

迂闊に僕ら二人は異世界から飛ばされて来ました…

なんて口にしたら、頭がおかしいと勘ぐられても仕方がない。

照ちゃんなんか用心棒の職を失いかねない。

しかし、照ちゃんの表情にはそんな不安など微塵も浮かんでない。


照ちゃんの横に立つ煌姫が

「この方が幸右衛門が常々私に話してくれたお友達の坂口強さんですか。」と、尋ねた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ