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濁った瞳のリリアンヌ  作者: 天界
第一部 第1章 1年目 0歳
5/250

5,生後4ヶ月目





 生後4ヶ月が過ぎた。




 3ヶ月過ぎたあたりから首が据わり、お座りができるようになった。


 支えられなくてもお座りができたときには、兄弟(仮)が感動して涙を流していた。



 いくらなんでも大げさすぎないか?

 自分ひとりでは座れないわけだし。



 乳母(仮)は頭を大げさなくらいに撫でて、頬を自分の頬にすりつけまくって喜んでいた。

 母親(仮)に至っては初めてのお座り|(支えいらず)をみた瞬間、魔力(仮)の放出が凄まじいほどだった。

 こんなに放出して大丈夫なのかと心配になったほどだ。


 父親(仮)はもうなんというか、見てるのがしんどいくらいのはしゃぎようで、髭が痛いから顔こすりつけんなよこのイケメンが!と思った。



 そうそう、顔の造形が判別できるくらいに視力が向上した。

 それでわかったことだが、ぶっちゃけていおうこの家族……かなり美形だ。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 父親(仮)は見た目で20代後半。

 色が判別できないので瞳の色はわからないけど、切れ長の目に整った顔立ち、高い鼻、欧州のナイスミドルになりそうな感じ。


 長身でかなりでかい、190cmくらいあるんじゃないだろうか。

 比較対象が家族しかいないからうまく計れない。


 髪は短くまとめて髭も綺麗に剃っているんじゃないだろうかと思うんだが、帰ってくる時には大抵無精ひげになっているその髭が痛いのだ。



 母親(仮)は10代前半といっても問題ないんじゃないか?

 実際の年齢は知らないけど、子供3人いるんだし童顔なだけだろう。


 おっとりした感じを多分に醸し出す垂れ目に高くも低くもない鼻、唇はぷっくりしてて柔らかそう……っていうか柔らかい。


 部屋を離れる時には必ず額か頬にキスをしてくれるので、感触はばっちりだぜ!



 パーツの一つ一つはそれほど……いや標準より上だろう。

 とにかく全体的に見ると、それをさらに2段階くらい引き上げる感じに整っていると感じさせるものがある。


 色がわからないのが残念だ。


 身長は小柄というほどでもなく、長身というほどでもない普通くらいだろうか?


 大体父親(仮)を190cmと考えると165cmくらいか?




 どちらもどこの芸能事務所所属ですか?ってくらいに美形だ。



 当然その子供である兄弟(仮)達はそれを受け継いでいるわけで……。

 顔の造形が判別可能になってわかったことがもう一つある。



 兄弟(仮)は兄と弟ではなく、兄と姉だった。



 兄(仮)は父親(仮)に似ていてイケメンまっしぐらだと思う。

 髪は肩に届くか届かないくらいの位置で切りそろえている。


 7歳か8歳くらいなのにおしゃれさんだ。


 顔立ちは父親(仮)の男らしいパーツと、母親(仮)の穏やかなパーツを綺麗に受け継いでいて優しくてかっこいいという、マジイケメン爆発しろを体現している感じだ。



 姉(仮)も母親(仮)に似ていて美人さんまっしぐらだな。


 女の子の方が成長が早いからわからないが、兄(仮)と同じくらいの7歳か8歳くらいだろうか。



 成長が早いのを考慮して6歳と言っても問題ないかもしれない。



 腰まで伸ばしたロングストレートの髪。

 母親(仮)のパーツばかり受け継いでいるが、目は父親のパーツだ。


 全体的に穏やかで優しい母親(仮)の印象そのままで、時折見せる鋭い視線が父親(仮)の凛々しい部分を思わせる。


 鋭い視線は基本的に、部屋に持ち込んでくる勉強道具らしきものを使っている時に見られる。

 ノートなのか黒板なのか、よくわからない何かを使っているようだ。

 魔力(仮)がないので見えないからわからない。




 というかもう4ヶ月も一緒に暮らしてるんだし、いつまでも(仮)はないんじゃないだろうかと。



 なので認めることにした。



 彼らは自分の家族だ。

 なので(仮)は卒業だ!




 偉そうだが実際転生して、お母さんだよーお父さんだよーお兄ちゃんだよーお姉ちゃんだよーとか言われても信じられんわな。

 ていうか言葉わからんしね。





 乳母(仮)に関してはどうにもわからない。

 ちなみに顔に関しては母親には適わないというか、種類が違うというか母親が童顔の美少女の可愛さだとすれば、乳母は大人の女性の長身の美人さんだ。


 いつも髪をアップにして後ろでまとめている。


 顔立ちも整っていて厳しい感じの印象を受けるが、相手してもらったりするときに見せる笑顔は、母親に通じる穏やかさと優しさに満ち溢れている。


 本当に子供が好きじゃなければ出せない感じだ。



 それに……目のパーツがなんとなく父親に似ている。


 もしかして叔母にあたる人なのかもしれない。


 身長も大分高い。

 父親ほどではないけどそれでも180cm近いのではないだろうか。



 年齢的にもいまいち判断がつかない。


 元々大人の女性の年齢を当てるなんて特技もってないし。


 でもなんとなく20代前半なのではないだろうかと思う。

 根拠はまったくないが。





 ちなみに自分の容姿は不明だ。


 鏡は魔力(仮)がないため見れないし、反射なんて当然魔力(仮)がないから見えない。


 自分の容姿を見る手段がないため、自分で触って確認するくらいだろうか。



 ぶっちゃけよくわからなかった……。



 触ってわかるなら苦労はない。

 それにまだ赤ん坊だしな、成長はこれからだ。


 生まれたばかりは真っ赤な猿だろうけど、4ヶ月も経ったんだから多少は個性が出てきている……はず。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 そんな感じに自分の体の成長は順調だと思う。

 まぁまだ立ったり這い這いしたりとかできないからわからないが。



 体の成長といえば、ヒアリングに関しては大分上達した。


 いつも一緒にいる乳母が色々話しかけてくれるし、兄姉達も頻繁に話しかけてくれる。

 最初は雰囲気で何を話しているのかを感じて、単語を掬い取る感じでパズルのピースのように組み立てるという、手探りすぎて上達してるのかまったくわからない苦行のようなものだった。


 少しずつ単語を覚え、意味を推測し、文章として成り立たせ、雰囲気で意味の推敲をする。


 実際に合っているのかどうかを、確かめることができないというのがもどかしかったが、3ヶ月訓練と同時に繰り返すことで少しだけだがヒアリングができるようになった……と思う。




 成果としては家族と乳母の名前だろうか。


 名前自体は愛称と正式名称があり、正式名称も家族で使うときなんかは限られるし、普段は愛称だ。

 それでも呼ばれることは多いわけだし、覚えやすい部類の言葉として成り立ったのだ。



 母親の名前はクレアティル。

 愛称はクレア。

 乳母と父親が呼んでいる以外は聞いたことないが間違いないと思う。



 兄の名前はテオドール。

 愛称はテオ。

 頻繁に聞く名前その1だったので覚えやすかった。



 姉の名前はエリスティーナ。

 愛称はエリー。

 頻繁に聞く名前その2。

 テオと同じように頻繁に聞く名前だったので覚えやすかった。



 乳母の名前はエリアーナ。

 愛称はエナ。

 姉の名前と似ているが、やっぱり叔母さんとかのつながりがあるのだろうか?



 父親の名前はアレクサンドル。

 愛称はアレク。

 ぶっちゃけ一番会わない人なので名前の判明も一番遅かった。

 相当仕事が忙しいようだ。

 最近は会えるのが7日に1.2回だったのが1回になっているし。




 自分の名前も確定した。



 やはり聞き間違いではなく " リリアンヌ " だった。



 今更なのだが、女の子だ。


 いや、今更でもなんでもないな……。


 この名前を聞いたときから、確信に近いものを持っていたし、下の世話をしてもらうときにも何度かチラっと見えたりもしてたし……。


 ただ正直見なかったことにしておきたかったというかなんというか。


 とにかく、もう認めるしかないだろう。




 転生し、女の子になったのだ!





 ちなみに生前は男だ。

 何か文句があるだろうか?ないよな、そうだよな、そうしよう。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 名前の他には短文をそこそこと、長文でもゆっくり話してもらえばヒアリングできている……はず。


 とはいっても会話できるわけでもないし、意味がちゃんと合っているかは確定ではない。


 もしかしたら名前も間違っている可能性もある。

 とりあえずこの辺も気長にやろうと思う。




 文字に関してはお手上げ状態だ。

 なんせ見えないのだから。


 本に魔力(仮)があるわけがなく、触っても感触で判断できるわけもなく……。



 どうしたらいいのだろうか?




 読みが出来ないのに書きができるわけもなく……ほんとにどうしよう……。

 とりあえず何かいい案が思い浮かぶまで棚上げしておくしかない。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 そういえばここ2ヶ月くらい、2週に1回くらいの頻度で医者?が往診に来ている。

 聴診器に白衣なんていうまんまな感じではないので、医者かどうか判断付きかねているところだ。

 皺が深く刻まれた老人だが、背筋はぴんと伸びていて老いを感じさせない。



 触診と目を見ていくのが往診内容だ。



 やはり目が見えていないというのは、家族全員わかっているようだ。

 それでも人のいる場所なんかがわかっているのは、音や空気の流れで捉えていると思っているのだろう。



 実際は魔力(仮)が見えるからだけど。



 目のことをわかっているということは、外見上でわかる症状なんだろうか?


 目の焦点が合っていなかったり、濁っていたりするんだろう。




 視覚障害の人の目のことはあまり知らないが、どこかでそんなことを聞いたことがある。

 合っているかどうかは不明だけど。


 今日も同じように医者?が往診に来て同じように触診してから、まぶたを指で上下に広げて瞳を見ていった。


 同席していた母親と何かを話してから部屋を出て行ったが、会話はあまり理解できなかった。



 戻ってきた母親に抱きしめられたが、その時には魔力(仮)の放出はなかった。





とりあえずの連続投稿は終わり


あとはゆっくりじっくり書いていこうかなとか思ったり思わなかったり

神様ひどいよ!


2/12 微修正&訂正

3/9 句点、文頭スペース、三点リーダ修正

3/10 禁則処理修正

10/28 エリーの愛称が間違っていたのを修正

5/3 誤字修正

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