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濁った瞳のリリアンヌ  作者: 天界
第一部 第2章 2年目 前編 1歳
17/250

16,妖精と正式名称と



 生後16ヶ月が過ぎた。






 妖精の声が聞こえた後と、今日までの間に大きな出来事が2つあった。



 そのうちの一つは、一人だけ誕生日会をやっていなかった父アレクの誕生日会があったことだった。

 去年の今頃にはやらなかったのだが、今年は盛大に行われた。


 どうやら、去年は仕事のせいで誕生日会が中止になったようだ。

 知らない固有名詞がいくつか会話に出ていた。


 その中でも。



「今年は一斉清掃が今日と重ならなくて本当によかった」



 と、マジ泣きしていたのが印象的だった。




 アレクの仕事って掃除夫なのか……?



 別にあとから誕生日会をすればいいんじゃないかと思ったが、話を聞いてる限りだと誕生日以外ではそういった催しは行われないようだ。



 宗教上の理由か何かだろうか?



 何はともあれ、アレクの誕生日会は終始膝の上に自分を置き、両隣に兄と姉を貼り付ける状態で進んでいった。


 終始、親馬鹿代表のような満足げな顔である。



 クレアとエナは色々と動いていたようだ。



 自分の1歳の誕生日ほどではなかったが、人もかなりの人数参加していた。

 1歳の誕生日でも使ったパーティールームのような、かなり広い部屋に30人前後の人がアレクの誕生日を祝うために集っていたのだ。


 アレクの音頭で始まった誕生日会……誕生日パーティは、その音頭で集まった人達がどういった人達なのか知ることが出来た。



「皆、俺の誕生日会に参加してくれてありがとう!

 今日は主や使用人の垣根を忘れて楽しんでくれ!

 乾杯!」



 そう……どうやら集まった人達は使用人らしい。



 らしいというのも、自分の部屋には一度たりとも来たことがないからだ。

 エナ以外の家族が屋敷にいないときに、エナは自分の傍に付きっ切りでいるにも関わらず食事なんかは部屋を出たら、ほんの数秒ですぐ持ってきていた。

 なので、使用人も少なからずいるのだろうとは思っていた。

 話し声なんかは一切聞いたことなかったけど。


 しかし、使用人の人達もなかなかやるじゃないか。

 半分くらいの人達が猫耳やら犬耳、果ては兎耳なんかでコスプレしている。

 誕生日会だから、がんばってるんだな。



 パーティールームなんて物がある家なんだ、屋敷と呼べるほどの広さなんだろうから、少なくても10人前後はいてもおかしくないと思っていたが、まさか30人もいるとは思わなかった。


 それに、全員が全員参加できるわけがない。

 屋敷常勤の使用人が全員パーティに参加したら、警備上の問題などもあるだろうから全員いるとはとても思えない。

 料理だって何度か運び込まれていたようだし、給仕に動いてるような動作の人達もそれなりにいた。


 もしかしたら、臨時雇いなのかもしれないが、最低でも30人前後ということになる。

 両親の地位はそれなりに高いとは思ってはいたが、これはもっとランクを上げてもいいかもしれない。

 臨時雇いらしき給仕をしている人も半分以上が何かしらのコスプレ装備だ。



 親父よ……いい趣味してるじゃないか!なかなかやるじゃないかっ!




 使用人の人達も、終始にこやかに過ごしていた。

 家族も楽しげに話しかけていたし、話しかけられてもいた。

 もちろん、自分にもかなり多くの声がかけられた。

 その全てをアレクが嬉しそうに捌いていたが。



 雇用側と使用人との仲は、ここだけを見れば十分良いと思われる。

 というか、ここだけしか見れていないのだから良いようにしか見えない。


 自分の誕生日パーティを使用人達も参加できるように解放するなんて普通やらないだろうから、やはり仲は良いものなんだろう。

 普通やるとしたら、自分の1歳の誕生日のときのようなパーティをするはずだ。

 ちなみにその時の顔ぶれと今の顔ぶれは全然違う。

 もちろんあの時は、動物の耳でコスプレなんてしてる人は一人もいなかった。



 アレクやクレアの人柄から見てもそうだろうと思う。


 雇用側と使用人が仲がいいのは良し悪しもあるだろうが、単純に自分としては嬉しかった。


 なので、今日はアレクの誕生日というのもあるし、ちょっとご褒美をあげようと思った。

 上から目線なのは仕方ない。

 だって精神年齢的に上だし。


 あ、ちなみにアレクの年齢はこの誕生日で30歳だった。

 つまり精神年齢的には一つ下だ。

 なので仕方ない。



 まぁ、ご褒美といっても何ができるわけでもない赤ん坊なので、7日に1度会えるかどうかの忙しさでも、会えれば必ず


  " パパ "


 とか。


  " お父様 "


 とかと呼ばせようと必死だったのだ。

 その辺をご褒美とすれば喜んでくれるだろう。



 そんな風に安易に考えて実行してしまった。

 後悔はしていないが、反省はしている。



「おとーしゃま、おえでとーごじゃいましゅ」



 その瞬間100人規模の人数が納まるほどのパーティールームが一瞬で静まり返った時に、やべっやっちまったと思ったが後の祭りである。





 ……後悔はしていない、たぶん。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 大きな出来事の2つ目は、妖精の名前が判明したことだ。



 彼女の名前はクレスティルト。

 愛称はクティ。



 名前を知らないままでもあまり不便がなかったためか、声が聞けるようになって2日経ってからようやく名前を知らないことに気づいた。


 それでも名前を聞き出すのに、ちょっと時間がかかった。


 なぜなら " 名前 " という単語がわからなかったからだ。



 意外に思うかもしれないが、物や行動は魔力(仮)で形作るのは今は簡単だが、具体的な形を持たない名称や行動から意図した意味を引き出すというのは、結構難しいのだ。



 そこで役に立ったのが、テオが朗読してくれた。


  " この木なんの木、気になる木 "


 という、某CMを思い出す本だった。



 その本の書き出しがこうだ。


  " 我輩は木である、名前は、まだない "


 色々混ざりすぎてないか?とか絶対狙ってるよな?とか思うところはかなりあったが、この際利用する分には何の問題も無い。


 というわけで、その文をテオが読んだ瞬間、彼女を頭の上から振り落としてキャッチ。

 本を叩いて朗読を一旦ストップさせると同時に、魔力(仮)文字で



  " 本 読む 文字 作る "



 を形作る。


 この4単語は、朗読中に読んだ文章を文字にしてもらうという意味を持つ、クティと自分の間の暗号的なものだ。

 朗読をしてもらっているという、状況を利用できないかと苦心した結果この4単語になった。


  " 本 " と " 読む " と " 文字 " は比較的簡単に教えてもらえたが、 " 作る " が曲者だった。

 何度も言うが、行動を形作り意図した意味を引き出すのは結構難しいのだ。

  " 読む " も同系統の行動なのだが、朗読中に何度も兄姉達を魔力(仮)で指差して、文字を教えてもらった。



 色々試したり考えたりした結果、製作作業中の状況を形作り、それを何個も同時に作りだした結果この " 作る " を教えられたのだ。


 声が聞こえるようになって、この作業は凄まじく効率が良くなったのは言うまでも無い。


 声が聞こえていないときには、朗読中の文章を文字にしてもらおうなんて思わなかった。

 なんせ朗読中は単語ではなく、 " 文章 " なのだから " 単語 " や " 短文 " の勉強をしているような状態では声による解説なしではとてもじゃないが、無理すぎたのだ。


 なので、声による解説がある現状では朗読中の文章を形作ってもらい、単語ごとに意味を教わるということができる。


 そうやって " 名前 " という単語を教わることに成功した結果、名前を聞くことがやっとできたのだ。



 実に大変だった。



 ちなみに、本を叩いて朗読をストップさせると最初は、あれ?この本読んだっけ?となったのだが何度か同じことを繰り返したことにより、一時中断と既読本の違いに気づいてくれたようだ。


 既読本の場合は、本を叩いた後、手を大きく振ったりしてるし、一時中断は本を叩くだけで、少ししたら膝の上での朗読なので、振り返って顔を見上げるのを再開の合図としたりと違いを出したら、繰り返すことにより気づいてくれた。


 正直赤ん坊がこんな赤ん坊らしからぬ特定の行動を取っているのを、不気味に思わないのかと思ったが、そこは彼らの愛という名の補正が効いているようだ。


 実に将来が心配だ、主にシスターコンプレックス化しないかと。



 いや……もう遅いかもしれないが。





  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 名前を知ることに成功したことで、クティが魔力(仮)文字を初めて形作った時の文字の意味を知ることができた。


 それは彼女の名前だったのだ。



「すっごい苦労して書いた私の名前を読めないなんてひどいやつだなー!って、あの時はすっごく落ち込んだんだからね!」



 とは彼女の談だ。

 でも今はもう読めるようになったから許してあげるわっ!とドヤ顔になるのも忘れてはいなかった。



 そして現在もお勉強は続いている。

 朗読中に、文章構成と各種単語を同時に教わることが出来るため、今までとは効率が段違いになり、単語と少しの短文の勉強ではあまり実感できなかった " 上達の程 " を知ることが出来た。


 上達の程がわかると、自信が付き、その自信がさらに上達を加速させる。

 まさに正のスパイラルとでも言うべきモノにより、効率がさらに上がる。


 自分の上達の程がわかってくると、とても楽しいモノになる。

 元々結構楽しんでいた文字の勉強が、上達している実感でさらに楽しくなる。

 最早自分を止めることは誰にもできないという、万能感に近いモノの中でどんどん妖精先生と勉強を重ねていく。







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 ある時ふと思ったことがあった。




 自分は楽しんで出来ているがクティはどうなんだろうか?




 彼女と出会って、文字の勉強をするようになってから早3ヶ月。

 文字を教える時にクティは嫌な顔一つしないで教えてくれる。


 顔に出やすい……出まくりな彼女だが、聞いておきたいことでもあった。

 勉強不足で中々聞けないことではあったが、今はもう長文だっていける。

 なので聞いてみた。



【文字の勉強を教えるばっかりで退屈したりしてない?】


「退屈?そんなのしてるわけないじゃない!

 あなたはねー、カトラ草の葉っぱみたいでね、教えてるこっちが楽しいくらいなのよ?

 あ、カトラ草はこう書くのよ」


 知らない固有名詞が出てきたが、すぐに魔力(仮)文字を書き出して教えてくれる。

 実にありがたいことに、こちらの微妙な疑問の感情を、最近は的確に読み取ってくれる。



【カトラ草ってどんな草なの?】


「カトラ草はねー砂ばっかりの暑いところのー……なんていうんだっけあーいうところ」


【砂漠?】


「そうそう、砂漠砂漠!

 その砂漠のあるところに生える草でね、葉っぱが雨とかをすごい勢いで吸うの!

 水を吸った葉っぱは膨れ上がって長い間水を保ち続けるのよ!

 すごいよねー」



 なんとなくスポンジを連想した。

 要するに、スポンジで水を吸収するようにってことを言いたいらしい。




 何はともあれ、クティも楽しんで付き合ってくれているようで安心した。



「あーでもねー、毎日毎日文字の勉強ばっかりしてるでしょー?

 私がここに来るようになってから一回も外に出たところ見たこと無いんだけどーこのままだとデンプリンになっちゃうよ?

 デンプリンはこうね」


 またも固有名詞が出てきたので、レクチャーしてくれる。


【デンプリン?】


「そうそう、それで合ってるよ。

 ほんと覚えるの早いよねーどうなってるのその頭?」


【デンプリンって何?】


 文字の勉強をしているので、ちゃんと形作れているかの確認と思われたようだ。

 やっぱり、文章はきちんと作らないとだめだな。

 横着はいけない、気をつけよう、うん。


「ん?デンプリンも知らないのかーじゃぁ仕方ないから教えてあげよう!」


 いつものドヤ顔の文字講師だ。



 すいません無知なんです教えてくださいこのドヤプリンめっ。



 文字にはせず、心の中だけで言っておく。



「デンプリンっていうのはねーなんかの豆を暗いところで育てると出来る食べ物なのよ!」



 なんとなく、意味合い的にももやしを想像する。

 つまり、外に出ないで室内にばっかりいるともやしっ子になるぞ、とそう言いたいらしい。


 なるほど、一理ある。


 だが、もやしは万能食材だぞドヤプリンよ。

 生前嵩増し用から単品サラダまで、なんでもこなせる最強の食材だったのだ。

 もやしを馬鹿にするものはもやしに泣く。

 もやしを語らせたら、自然と料理の嵩が増すぜ!







  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆







 勉強が楽しいから外に出ようなんて思いもしなかったしなぁ。

 まぁそれ以前に目の問題もある。

 部屋の中ですら、安全性から走り回ることは難しいし、歩くにしたって一歩一歩確かめて歩いているような状況だ。

 外だともっと大変なのは言うまでも無い。


 というか、自分の目が見えていないことには気づいていないのだろうか?


 彼女はそういう障害を無視して提案するような性格じゃないと思うのだ。


 4ヶ月という長くも短くもないような微妙な期間とはいえ、一日の大半を共にしてきたのだ。

 例え、会話がジェスチャーや魔力(仮)文字だけだったとしてもクティは特徴的だったので性格もかなり掴めている。


 そういう理由もあり、自分の病気を彼女は理解していないとほぼ確信できるので教えておくべきだろう。



【外は出てみたいけど、病気だから目が見えなくて危ないの】


「……え……??……白く濁ってる……濁った瞳…………ほんとだ……」


 目をぱちくりさせて、魔力(仮)文字を見てから、こちらの目を見てその可愛い目を大きく見開く。



 やっぱり、気づいてなかったのか……。



「あ、あれ……?でも私のことは見えるんだよね?

 あれれ……濁った瞳だと何も見えなくなるはずなのに……なんで?」


【人やクティの中に流れる白いモノが見えるの、それで判別してるんだよ】


 信じられないといった感じで、呆然と呟くクティに意識的に微笑んでから答える。


「精霊力が見えるの……?

 人族のも見えるってことは魔力も見えるっていうの?

 ……そんなの聞いたことない……すごいわ!」


 呆然と呟いていたかと思ったら今度は真面目な顔で呟き一転して、キラキラと目を輝かせて両手をばたばたさせて百面相だ。


 ほんとに見ていて飽きない妖精さんだ。


 でも今の発言には聞き捨てなら無い固有名詞が一つ " 元母国語 " で出てきた。

 それはすぐに確認せねばならない。


【クティ、わからない言葉があったから教えて最初と途中の言葉】


「あ、えっと…… " 精霊力 " と " 魔力 " かな?」


 キラキラの表情からすぐに顎に手を当て少し考えてから答えると同時に、文字を形作る。

 これだけの文章ですぐに、疑問の単語を把握してくれるのだから助かる。


【うん、その二つ、精霊力と魔力ね、ありがとう】


「うんうん……ってそうか、精霊力も魔力も見えるのは確かだ!

 私が出してる精霊力が見えてるわけだから、文字が見えてるんだし!

 魔力が見えてるからあなたは文字を作れるんだし!

 なるほどなーふっしぎーすっごーい」



  " 元母国語 " で聞こえたのは " 魔力 "


 これは一体どういうことだ?


 元母国語は一切クティには通じなかったのに " 魔力 " だけは同じ。

 図らずも仮でつけた名称と同じ。

 何か作為的なモノを感じるが、確かめる手段が無い。

 偶然ということも十分可能性としては高い。

 事実は小説より奇なり、という言葉もあることだし。

 考えても今は意味がないし、後にしよう。



 一人で納得して、ぱちぱちと拍手する妖精さん。

 実に可愛らしい。


【ところで、コレは魔力で、クティが出してるのが精霊力なの?】


 念のための確認のために魔力(仮)文字を書き出す。

 ついに魔力(仮)の正式名称を知ることができるのだ、確認せずにはいられない。


「うん、そう。

 妖精族が扱う場合は " 精霊力 "

 妖精族以外が扱う場合は " 魔力 " って呼ばれるよ」


【じゃぁ扱う種族が違うと名称が変わるだけで、同じものなの?】


 種族毎に同じものでも名称が変わるなんてのは結構あると思うが、念のため聞いておく。


「ううん、似たようなモノではあるのは確かだけど、違うものなの。

 詳しく知りたいなら専門家がいるから聞いてきてあげるけど……聞いてくるのにすごく時間がかかるかなぁ……」


【違うものなんだ、時間がかかるなら何かのついででお願いしようかな】


「了解!

 定期報告に行く時に、ついでに聞いてくるよ。

 楽しみにしててね!」


 そういえば、彼女は女王様の命令で何かを捜索するために住んでた森を出てきたんだっけ。

 何を探してたのかは覚えてないや……。


 まぁ別にいいや、そのうち思い出すだろ。



 それより今は魔力(仮)の正式名称がわかった方が大事だ。


 仮でつけた名前だったけど、的を射ていたようで嬉しいような、なんていうかちょっと微妙な気分だ。




 まぁそれでも、これで(仮)卒業だ!




やっと正式名称判明です


超長かった

といっても(仮)が取れただけという・・・


この回から会話がちょこちょこ出てきます

やっと会話が入れられてよかった・・・


ご意見ご感想お待ちしております


3/9 句点、文頭スペース、三点リーダ修正

3/10 禁則処理修正


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