表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反逆の大東亜  作者: 零戦
75/143

第七十五話






―――1943年、五月一日東京―――


 東京にはオーストラリアの講話代表団が来ていた。


 日本とオーストラリアの講話を話し合うためである。


 代表団は陛下と会い、日本はアジアのために戦争を決意したと話し合った。


 日本は条件付きの講話をした。



 内容は。


一、オーストラリア及びニュージーランドは大英帝国連邦の一員から抜け、中立を表明せよ。


二、オーストラリア及びニュージーランドは日本帝国に対して必要な物資を提供せよ。日本はそれを買い取る。


三、大日本帝国は、マレー戦線、シンガポール 戦線、オランダ領インド戦線などで捕虜になったオーストラリア兵士を速やかに解放し、オー ストラリアに帰国させる。






 このようにして日本は陸軍を上陸させることなく屈服に追い込むことに成功した。







―――トラック諸島―――


 トラック諸島には新型零戦を搭載した第二機動艦隊が停泊していた。


 第二機動艦隊のトラック諸島の停泊はアメリカの機動部隊を牽制するためである。


 第一機動艦隊は今のところニューカレドニアのヌーメアに停泊して休息をしていた。


「………西海岸にいるエセックス級新型空母群をどう思うかね?」


 空母翔鶴の作戦室で、山口長官、寺岡参謀長、奥宮航空参謀、そして三笠が話し合っていた。


「………正直、アメリカのチートパネェですね」


 三笠の言葉に山口長官達は苦笑する。


「アメリカの工業力は生半可なものではないからな」


 アメリカに駐在武官として滞在していた山口長官はそう言う。


「いっそのこと、西海岸で通商破壊作戦をしている潜水艦隊にエセックス級新型空母群を狙わせますか?」


 寺岡参謀長が言う。


「参謀長、潜水艦隊は輸送船を狩ってこそ輝く場所なんですよ。潜水艦隊に空母を狙わせたら潜水艦隊を狙う駆逐艦にやられますよ」


 三笠は不満そうに言う。


「そうだな。いかんな、艦隊決戦には潜水艦隊を投入する事になっていたから馴れないな」


 寺岡参謀長は苦笑する。


「潜水艦隊には、通商破壊作戦をしつつ敵機動部隊の状況を探ってもらいましょう」


「それしかないな」


 奥宮航空参謀の言葉に山口長官は頷く。


「問題は敵機動部隊が取る道だが………」


 山口長官は腕を組みながら考える。


 その時、机に置かれていた世界地図にスゥっと手が現れて、ある一ヶ所に止まった。


「………アリューシャン列島………だと言うのかね姫神?」


 手を出したのは三笠だった。


「確信はありませんけどね」


「いや、確信が無くても構わない。相手はアメリカだからな。それで理由は?」


「アメリカが正攻法で行くならマーシャル諸島からと思っていました。ですが、先を急ぐならアリューシャン列島からかと………」


「先を急ぐだと?」


「はい。北アフリカが降伏したので向こうは予想外だったと思います。我々第二機動艦隊の通商破壊作戦もそうだと思います」


 三笠はトントンとマーシャル諸島とマリアナ諸島を叩く。


「北アフリカの降伏が無かったら、この二つを犠牲が多くても取ると思います。何せ、B-29が完成したらしいですからね」


 史実で日本を焼け野原にしたB-29は既に完成して一個航空隊がアメリカ本国で出来ていた。


「オーストラリアを取り戻す………というのは無いのかね?」


 山口長官が訊ねる。


「ニューカレドニア、ニューヘブリデスには航空隊がいますから被害は必ず出ます。それにニューカレドニアには一個潜水艦隊がいます」


「ふむ………」


「アリューシャン列島からだと島伝いに占領され、千島列島に侵攻すれば十分にB-29の爆撃圏内に日本が入ります」


「………それも一つの案だな。取りあえずは豊田長官に具申しておこう」


 会議はそこで終了した。










御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ