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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第六十七話

F-35を高額のまま購入するみたいですね。


いやもう契約破棄したらいいやん。契約を守らへんのやから。


トモダチ作戦は有り難いけど、それはそれ、これはこれと自分は思いますけどね。(あくまでも自分の考え)









―――同日、セイロン島―――


 セイロン島のコロンボには山口多聞中将の第二機動艦隊がいた。


 第二機動艦隊はイギリス軍のアフリカへの輸送路を撃滅するためにセイロン島まで派遣されたのである。


 イギリス軍のアフリカ輸送路は伊号潜水艦が叩いて被害が続出していたが、アフリカにいるドイツ、イタリア軍を助ける一環として立案されたのだ。


「本来なら第三機動艦隊の役目だが………如何せんまだ艦艇の配備が出来ていないからな」


 第三機動艦隊は戸塚中将を司令長官にした機動艦隊である。


 空母は雷龍と瑞龍インドミダブルとフォーミダブルの二隻で、戦艦は豊後のみ。


 後は駆逐艦五隻しかまだ編制していないのだ。(空母二隻は高速輸送艦として南方〜セイロン島を行ったり来たりしている)


「だが、イギリス軍の輸送船団を叩けばアフリカのイギリス軍は干上がるからな」


 空母翔鶴ので山口多聞は三笠達に言う。


 第二機動艦隊は既に出撃準備を完了していた。


 後は山口長官の命令だけで出撃出来る。


「長官………」


 寺岡参謀長が山口長官に言う。


「あぁ。第二機動艦隊は出撃せよッ!!」


ガラガラガラガラガラッ!!


 第二機動艦隊の艦艇の錨が抜錨される。


 第二機動艦隊はゆっくりとコロンボ港を出撃したのであった。






 それから第二機動艦隊はソコトラ島沖合いまで進出した。


 イギリスの輸送船団はアフリカに物資を送る時は必ず此処を通らなければならないのだ。


 そうでもしないとアフリカにいるイギリス軍は干上がりハーケンクロイツの旗がカイロに靡かせられてしまう。


「彩雲を発艦させろ」


「分かりました。彩雲は発艦せよッ!!」


 山口長官の命令に奥宮航空参謀は頷いて、直ぐに指示を出す。


ブオォォォォォォーーンッ!!


 第一段索敵の彩雲六機が各空母から発艦する。


「攻撃隊の準備をしておけ」


 山口長官は奥宮航空参謀長にそう言った。






 一日目は空振りとなり、彩雲隊は虚しく空母へ帰還した。


 しかし二日目は大輸送船団を発見したのである。







―――空母翔鶴―――


「彩雲三号機から入電ッ!!敵大輸送船団を発見しましたッ!!護衛空母二、巡洋艦三、駆逐艦十二、コルベット八、輸送船五七隻ですッ!!」


「………確かに大輸送船団ですな」


 報告を聞いた寺岡参謀長が驚く。


「あぁ。攻撃隊の準備は?」


「何時でも行けますッ!!」


 奥宮航空参謀が頷く。


「よし、攻撃隊は発艦せよッ!!」


 山口長官の命令は直ぐに各空母に伝わり、攻撃隊が発艦する。


 第一次攻撃隊は空母翔鶴、瑞鶴、蒼鶴から発艦する。


 攻撃隊は零戦五四機、彗星百八機、九七式艦攻の後継機である新型艦攻天山百八機が発艦していく。


 攻撃隊隊長は田中正臣少佐である。


 第二次攻撃隊は飛鷹と隼鷹から零戦二七機、九九式艦爆五四機、九七式艦攻五四機が発艦予定である。


「長官。豊後達を切り離して砲雷撃を挑んではどうですか?」


 三笠が山口長官に具申する。


「撃ち漏らしをしないためだな?」


「はい。それに撃墜されたパイロットも回収する役目もあります」


「………よし、許可しよう。戦艦と二個駆逐隊は分離させよ」


 戦艦金剛、榛名、豊後(第三機動艦隊から派遣)、駆逐艦八隻は第二機動艦隊から分離して敵大輸送船団に向かったのである。






 一方、彩雲に誘導されている攻撃隊は敵大輸送船団に向けて飛行していた。


「ヒヨコ達だが上手く飛行しているな」


 天山の操縦席から田中少佐が呟いた。


 実は第二機動艦隊のパイロットの半数は飛行学校を卒業したばかりの新米パイロットだった。


 パイロットの必要性が高いため、ベテランパイロットが内地へ帰還するのが多いためであるが、新米パイロット達は内地のベテランに鍛えられているせいか田中少佐が不安するような飛行は無かった。


「これなら攻撃の戦果も期待出来るな」


 田中少佐はそう呟いて敵大輸送船団へ向かった。







御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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