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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第五十六話

一部御都合……かな。


三十五.六センチより四十一センチに統一した方が艦隊決戦には有利なのは確かですが。







―――1942年九月上旬―――


 空母ワスプ―――炎龍の編成が終了した日本陸海軍は直ぐ様同時作戦を発令した。


 第一航空艦隊は炎龍を旗艦として再びセイロン島へ向かった。






―――炎龍予備会議室―――


「以上がセイロン島攻略作戦の詳細だよ」


 予備会議室で艦魂の炎龍は第一航空艦隊の艦魂達に説明していた。


「ゴメンなさいね炎龍。本来なら私がやるべきなのに炎龍がするなんて………」


 炎龍の隣に座っていた比叡が炎龍にそう言う。


「構わないよ比叡。私はもう日本軍なんだ。与えられた任務は最後までやるさ」


 炎龍は苦笑した。


「そうです炎龍様。立派ですわ」


 何故かメイド服を着ているウォースバイト―――豊後が炎龍に言う。


「………というか豊後は何でメイド服を着ているんだ?」


「あら?敵の主人に仕えるのは悪い事ですか?」


 豊後はそう言ってメイド服を皆に見せつける。


 ウォースバイトこと豊後は、捕獲されてからずっと改装を受けていた。


 日本には三十八センチ砲弾は無いので、思いきって四十一センチ砲搭載戦艦に改装されていたのだ。


 それなりにウォースバイトは古かったが、機関も交換されて最大速度は三十.七ノットまで出す高速戦艦に生まれ変わった。


 なお、四十一センチ砲は連装で四基搭載されている。


 他にもリベンジなどがいるが、まだ四十一センチ砲搭載へ改装中である。


 リベンジ等は、防空戦艦や海上護衛隊への配備が検討されているが、戦艦なんだし艦隊決戦は男のロマンとなって一応改装中なのだ。


 ちなみに豊後は先程の行為を見て大多数の読者の皆さんは分かっていると思われるが………無茶苦茶コスプレ好きである。


 暇な時間があれば服を作って、自分で着て他の人に見せたり着させたり(無理矢理)している。


「………まぁ話しを元に戻すけど」


 炎龍は溜め息を吐きながら、指揮棒をセイロン島に指す。


「攻撃手順は私はあまり知らないけど前回と同じ手順らしいわ。アッヅ環礁からの航空偵察の結果、コロンボとトリンコマリーに航空機が集結しているみたいだから最初にコロンボを爆撃してコロンボの航空基地を叩いてからトリンコマリーの航空基地を叩く寸法よ」


 炎龍はトントンと地図のコロンボとトリンコマリーを指す。


「一応、敵艦隊は確認していないけど、トリンコマリーには小型空母がいるわ。でも、一歩も港から出ないんだけど何故かしら?」


 炎龍はトリンコマリーを叩きながら首を傾げる。


「ハーミズを護衛する艦がいないからよ」


 いつの間にか豊後は真剣な表情をしていた。


「あら?私も表と裏は分けるわよ」


 ………さいでっか。


「話しを戻すけど、三月の空襲時、セイロン島にはハーミズと仮装巡洋艦ぐらいしかいなかったわ。他はアッヅ環礁にいたからね」


「でも巡洋艦なら空母を護衛を出来るよね?」


 ヒョコッと霧島が口を挟む。


「霧島ちゃん。仮装巡洋艦は所詮ヒヨコよ。ベテランの私達には敵わないわ。潜水艦にもよ。日本軍はアッヅ環礁を占領してインド洋で小規模ながら通商破壊をしているでしょ?ヒヨコの仮装巡洋艦にハーミズを護衛させても沈められるわ。だから閉じ籠っているのよ」


「………成る程。可能性は十分にあるわね」


 炎龍はそう呟いた。


「でも油断は禁物ね。それじゃあ会議は此処までよ。解散していいわ」


「敬礼ッ!!」


ザッ!!


 比叡の言葉に皆は炎龍に敬礼をしてから転移をした。


「………さぁて、私も此処で第二の人生を頑張りますか」


 炎龍は背筋を伸ばしながら呟いた。






 三日後、セイロン島近海に到着した第一航空艦隊は攻撃隊を編成させた。


 攻撃隊は艦爆隊隊長の関衛少佐を総隊長にして零戦五四機、九九式艦爆六三機、九七式艦攻六三機が発艦してコロンボを目指した。










御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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