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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第五十四話

今回は拠点イベントに近いです。







 一旦、小休止となった太平洋戦線は静かであった。


 しかし、内地ではパイロットの訓練等に終始励んでいた。


 内地では多くの飛行学校が開設されて、教官を修理改装中の四空母のパイロットで当てていた。


 内地の大空には零式練戦、九九式艦爆(彗星が配備されたため)、九七式艦攻一号型等が舞っていた。







―――横須賀航空基地―――


「それじゃあ今日の訓練は此れまでや………だ」


『はいッ!!』


 指導していた三笠は腕時計を見て今日の訓練の終わりを知らせると、訓練生達は元気よく三笠に敬礼をして解散していく。


「………はぁ、人の教えるんは苦手なんやけどなぁ………」


 三笠は溜め息を吐いた。


 三笠達は横須賀航空基地で飛行学校の教官をしていた。


「多分、大阪の人間はあれやからなぁ」


『ええか?この操縦桿をグイッと押したら機体がグイッと下へ向くからな。そんで左へグイッと押すと機体がクルンと横になって操縦桿をグイッと引いたら機体はキュインと旋回するからな。分かったな?』


『………いや分かりません』


『なぬぅッ!?』


 冷や汗をかいた訓練生達と驚く三笠の図が出来ていた。


 それ以来、三笠は出来るだけ標準語で喋ろうと努力をしていたりする。


「あ、隊長。今終わりですか?」


「おぅ桃野」


 そこへ桃野少尉や八重達が来た。


「私達も今終わったので、一緒に食事でもと思いまして」


「そりゃあ構わんよ。ほんなら行こか」


 三笠も了承して五人は基地の食堂に向かった。







―――食堂―――


「お、今日はカレーか。てことは今日は金曜か」


 献立表を見ている三笠が呟く。


 既に三笠の御盆にはカレー用の皿が積まれている。


「あぁ、お前らにいい忘れたけど明日は非番やからな。たまには羽でも伸ばしてこい」


 三笠は四人に言う。


「あら、隊長は非番じゃないの?」


 八重が三笠に聞いてくる。


「ん?一応非番やけど………」


「だったら私達と行きませんか?聖ちゃんと静流の服を買いたいですし」


 キランと樹里の目が光る。


 ………何か恐ろしいような………。


「「………行きたくないなあ………」」


 聖と桃野少尉の呟きは八重達には聞こえなかった。


 むしろ聞こえなかった振りをしている。


「たっぷりと選んであげないとね………」


 樹里はウキウキしながら言う。








 翌日、五人は非番のため、市街地に向かった。







「………死ぬ………」


 聖が喫茶店で机に倒れながら呟いた。


「フフフ、久々に楽しかったわ」


「そうね」


 八重と樹里は笑う。


「………暫くは勘弁してくれ………」


 桃野少尉も疲れるように言う。


「隊長は重くなかったですか?」


「ん?まぁな………(いつも日本橋に行って色んな物買って帰ってたからそれなりに持てるわな)」


 三笠は桃野少尉にそう言って心の中でそう思う。


 ちなみに作者は日本橋に行く時は、天王寺で降りて天王寺動物園の上を歩いて通天閣の下を通って日本橋へ行きます(`・ω・´)by作者


「だが、隊長は面白くなかったでしょう?」


 桃野少尉が三笠に聞く。


「え?パネェ程面白かったけど?」


「「………………此処にも鬼がいたのか………」」


 聖と桃野少尉の二人の目から涙が流れた。


「てかああいう店はまだ先のはずなんやけどなぁ………」


 実は、三笠達が行った店は俗に言うコスプレ専門店だったりする。


「まぁ私の友達がしている店だからね。何回か隣組が撤去させようとしたけど私が横槍していたからね」


 八重が三笠に言う。


「そうか………よし、それならその話しは俺に任せておけや」


 三笠は自信満々に言った。


 それから数日後、八重の友人がしていたコスプレ専門店は国民の気分転換として政府から認められるようになったのである。


 勿論、その裏に活躍したのは三笠だったというのは言うまでもない。










御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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