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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第四十八話

ゲートの栗林は戦死したのかな?それとも生存?最終刊まで読んだけどよく分からない。


分かる人はマジで教えて下さい。

ロゥリィと同じ好きなキャラなので。






「雷撃隊は敵の護衛艦を狙うぞッ!!」


 九七式艦攻の操縦席で攻撃隊指揮官の村田少佐が指示を出す。


「江草ッ!!敵空母は任せたッ!!」


『了解だッ!!』


 無線から江草少佐の声が聞こえる。


 板谷少佐率いる零戦隊は既に迎撃隊のワイルドキャットと激しい空戦をしていた。


 しかし、よく見るとヒラヒラと落ちていくのはワイルドキャットが多かった。


「無理に突っ込むなッ!!今回の俺達は陽動だからなッ!!」


 村田少佐は無線機に怒鳴る。


「しかし少佐。陽動なのは些か気に入りませんね」


 伝声管を通して偵察員が村田少佐に言う。


「それは仕方ない。今回はなんてったって空母を捕獲するんだからな」


 偵察員の言葉に村田少佐は苦笑する。


「我々の日本は資源が乏しいから空母や戦艦は中々作れないからな。敵さんから仕入れたら一番早いんだよ」


「成る程。GF司令部もよく考えてますね。我々は敵を沈める事しか言われてませんから」


「(まぁ、これを考えたのはGF司令部じゃないけどな)」


 村田少佐は心の中でそう呟いた。


「(未来の日本から来た特務参謀………か)」


 村田少佐は姫神の事を考えた。


「(最初はよく分からん奴だったが、話してみるとどうしてどうして。中々面白い奴だ)」


 村田少佐は苦笑する。


「よし、行くぞッ!!雷撃隊は距離千で魚雷を投下して離脱だッ!!」


 村田少佐率いる雷撃隊は高度を五メートルにまで下げて、敵護衛艦に迫った。






 一方、江草少佐率いる艦爆隊は高度三千付近を飛行していた。


 艦爆隊は新型艦爆隊彗星と九九式艦爆との混合である。


「敵戦闘機は追尾してこないな?」


「はい。零戦隊と空戦をしています」


「そうか。それなら安心だな」


 江草少佐は安堵して眼下にある敵機動部隊を見た。


「敵空母は五隻か………」


「敵も必死ですね」


「あぁ。だが、赤城、加賀、蒼龍が被弾している。敵を侮るとやられるからな」


 江草少佐は偵察員の言葉にそう答えた。


「あ、見て下さい隊長ッ!!対空砲火が雷撃隊に集中していますッ!!」


 米機動部隊の対空砲火は村田少佐率いる雷撃隊が突入すると、大半が雷撃隊に集中した。


「攻撃するなら今しかないッ!!全機一個中隊に分かれて突撃せよッ!!」


 江草少佐は無線機にそう叫んで、ダイブ・ブレーキを開いて急降下を開始した。


ドンドンドンドンドンッ!!


 艦爆隊の急降下に気付いた米機動部隊は慌てて対空砲の仰角を上げて急降下をする艦爆隊に撃つ。


 江草少佐の中隊が狙ったのはホーネットだった。


「………用意………」


 江草少佐は爆弾倉を開かせる。


 爆弾アームが出て、五百キロ爆弾を見せる。


「高度六百ッ!!」


「撃ェッ!!」


ヒュウゥゥゥーーンッ!!


 江草少佐は投下索を引いて五百キロ爆弾を投下した。


ズガアァァァァァーーンッ!!


 五百キロ爆弾はホーネットの中部飛行甲板に命中した。


ズガアァァァァァーーンッ!!


ズガアァァァァァーーンッ!!


 更に立て続けに五百キロ爆弾が命中していく。


 艦爆隊の攻撃をしのいだのは僅か空母ワスプのみだった。


「よし。帰るか」


 第一航空艦隊の攻撃隊は第一航空艦隊へ帰還する。


 だが、米機動部隊は安全になったわけではない。


 第二航空艦隊の攻撃隊が迫っていた。


 そしてその第二航空艦隊もまた米機動部隊から発艦した攻撃隊の攻撃を受けていた。







―――第二航空艦隊旗艦翔鶴―――


「雷撃機接近ッ!!」


「とぉーりかぁーじッ!!」


ドンドンドンドンドンッ!!


ドドドドドドドドドドッ!!


 第二航空艦隊上空は高角砲の黒煙が覆われている。


「これは中々のもんやな………」


 発着艦指揮所には三笠と才渓少尉がいた。


 桃野少尉とかは防空戦に参加している。


「ですが少佐。艦橋にいるのが良かったのではないですか?」


 才渓少尉が三笠に聞く。


「まぁそうなんやけど、今動いたらやられるやろ?」


「それはそうですが………」


 才渓少尉が言う。


「ん?」


 ふと、三笠が上を見ると、翔鶴上空には雲があった。


 そしてその雲の切れ目から二機のドーントレスが急降下をしていた。


「敵ィィィ急降下ァァァーーーッ!!」


 見張り員が叫ぶ。


ヒュウゥゥゥーーンッ!!


 ドーントレスが四百五十キロ爆弾を投下した。


 完全な奇襲である。


「やばいッ!!皆逃げろッ!!」


 三笠が叫ぶ。


 爆弾の軌道は発着艦指揮所に当たるようになっていた。


 指揮所にいた皆が慌てて逃げ出すが、翔鶴が面舵をしたため爆弾の軌道は左舷側に近い飛行甲板になった。


「少佐ッ!!爆弾の軌道が………」


 才渓少尉が振り返る。


「馬鹿野郎ッ!!振り返るなッ!!」


 三笠はそのまま才渓少尉を押し倒そうとする。


ズガアァァァァァーーンッ!!


 翔鶴に四百五十キロ爆弾が命中した。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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