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反逆の大東亜  作者: 零戦
24/143

第二十四話

エンプラのモチーフは某作品の袁紹です。


ヌフフフ、今日は友人と日本橋や。


全員『乙』








―――連合艦隊旗艦敷島―――


「………来たか」


 自室にいて、報告書を見ていた敷島は不意にポツリと呟いた。


 それに呼応するかのように、三笠達が転移してきた。


「敷島長官、エンタープライズをお連れしました」


 長門が敷島に敬礼をする。


「御苦労だ長門。何だ三笠もいたのか」


「いたら悪いんかい」


 敷島の言葉に三笠がツッコミを入れる。


「なに、今からエンタープライズと酒を飲もうとしていたからな」


 敷島はそう言って日本酒を出した。


「それなら喜んで参加するで」


 三笠は酒を見てニヤリと笑う。


「………五杯くらいで倒れるくせに……」


 長門がポツリと呟いた。


「………まさか酒を飲むために私達は呼ばれたんですの?」


「まぁ、酒を飲みながらでないと言えない事があるからな」


 敷島はそう言って、お猪口に日本酒を注いでエンタープライズに渡した。


「エンタープライズ。貴様には全てを知ってもらう事実がある」


 敷島はエンタープライズにそう言った。








「………嘘……ですわ」


「残念だが……嘘ではない。アメリカは……ルーズベルトは戦争をしたがってた。自分から選挙の公約を破るわけにはいかない。なら何処かの国を挑発して戦争を仕掛けよう。そしてアメリカが挑発する国に選ばれたのが日本だ」


 敷島はエンタープライズに三笠の世界が歩んだ歴史と、大東亜戦争の原因を話していた。


「………信じませんわ。私を貴女方の仲間にしようとする謀略ですわッ!!」


 エンタープライズは叫んだ。


「………エンタープライズ。お前が謀略と考えても俺は構わへんよ」


「おい三笠」


 三笠の言葉に長門は、三笠にトンと肘を当てる。


「だけどな」


 三笠はお猪口に注がれていた日本酒を飲んだ。


「………ルーズベルトは俺達日本人を本気で怒らせた。そう思っときや」


「ッ!?」


 三笠の言葉にエンタープライズは少しビクついた。


「……………」


 エンタープライズは敷島から日本酒を取りあげて、一気に飲んだ。


「お、おい………」


「ぷはぁッ!!………エンターですわ」


「ん?」


「これからはエンターと呼んで下さいな。貴女方を認めるわけではありませんが、貴女方の行動が正しいかどうか見極めさせてもらいますわ」


 エンタープライズは三人にそう言った。


「………分かった。それじゃあよろしくなエンター」


「は、はい………」


 三笠とエンタープライズは握手をした。


「(………おかしいな。何で俺を見ているんや?まさかフラグか?んな阿呆な。パツキンの人と握手しているだけでも凄いのに……まさか俺の死亡フラグでも立ったんやろか………)」


 三笠はそんな風に思っていた。


「(なぁエンター。最初は威勢があったのに、今は何でしおらしいんだ?)」


 長門が小声でエンタープライズに聞く。


「(そ、その……私、今まで怒られた事がなくて、姫神さんが初めて私の行動に怒ってくれたのが嬉しくて………)」


 エンタープライズは長門に小声でそう言った。


「……………」


 長門は深い溜め息を吐いて、もじもじしているエンタープライズを見た。


「………バカばっか……」


「ん?電子の妖精ネタ?」


 長門は何故かそう呟き、三笠はオタクの反応をしていた。






 二月、日本が想定した南方資源地帯の占領の第一段作戦は、ジャワ島のオランダ軍の無条件降伏した時点で終了となり、結果は予定より早い約二ヶ月で成功した。


 これは、南遣艦隊の空母部隊がABDA艦隊を撃滅したのが効いていたからである。


 生き残った艦艇も、日本軍に全て接収された。


 日本は破壊された油田施設を修理しつつ、海上護衛隊に護衛された輸送船団を派遣した。


 なお、海上護衛隊司令長官は宮様がしている。


 そして日本海軍は、セイロン島のイギリス東洋艦隊撃滅をする決定を下した。







御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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