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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第百十七話

二次創作の移転作業などで執筆が遅れる可能性があります。






――同日柱島泊地、聯合艦隊旗艦敷島――


「豊田長官ッ!! 上陸部隊より電文が来ましたッ!!オアフ島の海岸に上陸を敢行したそうですッ!!」


 新しく参謀長になった寺岡中将が通信紙を持って豊田長官がいる長官室に駆け込んできた。


「おぉ、遂にやったか。それで詳細の方はどうかね?」


 豊田長官は喜びつつも報告を聞いた。


「は、上陸部隊は橋頭堡を築き、三式中戦車と九七式中戦車改を先頭にして進撃を開始したようです。ですが、敵さんも抵抗を激しくしているようで……」


「それはそうだろうな。ハワイはアメリカの重要拠点だ。それを手放すのは惜しすぎるからな」


 だが実際にはアメリカはハワイを捨てていたのである。


 大西洋を重視した結果であり、ルーズベルトもこれには渋々とながらハワイの放棄を了承したのである。


 しかし、アメリカは時間稼ぎとしてエモンズ中将にゲリラ戦の展開等を指示していた。


 それにより、ハワイ上陸部隊は苦戦するがまだ先の事である。


「兎も角、ハワイ諸島を完全にしたら富嶽隊を送り込もう。このままアメリカの戦争継続意思を低下させねばならん」


 日本陸海上層部は、アメリカとの和平のために富嶽隊によるアメリカ本土空襲作戦を立案している。


 それを耳に挟んだ三笠も参加していたりする。


「それと宇垣中将の戦艦部隊ですが、アメリカの戦艦アイオワを捕獲しているのでミッドウェーにいる工作艦明石の派遣要請をしております」


「ほう、アメリカの新型戦艦を捕獲したのか?」


 寺岡参謀長の言葉に豊田長官は驚いた。


「はい、アイオワは何とか浮いてはいますが、損傷が激しいので日本への回航が難しいらしいのでハワイにて応急修理をしてから回航したいとの事です」


「成る程……よし許可しよう。アメリカの性能を調べる良い機会だからな」


 あっさりと豊田長官は許可した。


「分かりました。宇垣中将にはそう返信しておきます」


 寺岡参謀長はそう頷いて長官室を出た。


「……………」


 豊田長官は舷窓を開ける。


「……このハワイ占領で対米講話に持ち込めればいいのだが……」


 豊田長官はそう呟いた。






――オアフ島――


「ジャップの戦車が来たぞッ!!」


「速射砲撃てェッ!!」


 米軍の陣地に突入してきた三式中戦車と九七式中戦車改に速射砲が応戦する。


 しかし、砲弾は三式中戦車と九七式中戦車改の装甲を貫く事が出来ず、発射された砲弾は全て弾かれたのである。


「畜生ッ!! 砲搭には効かないぞッ!!」


「キャタピラだッ!! キャタピラを狙うんだッ!!」


 速射砲群が慌てて照準をキャタピラに合わせる。


 しかし、速射砲群が撃つ前に三式中戦車と九七式中戦車改が反撃をした。


「ぎゃあぁぁぁッ!!」


 三式中戦車のアハトアハトと九七式中戦車改の七五ミリ戦車砲が速射砲群を撃破していく。


「野砲の援軍はまだなのかッ!!」


 米軍の指揮官が叫ぶ。


 その時、三式中戦車の周りに砲弾が命中して粉塵が舞い上がって周辺が陥没する。


「味方野砲の援軍だッ!! 何としても死守するんだッ!!」


 米軍の指揮官はそう叫ぶが、不意に航空機の爆音が聞こえてきた。


「ジャップの爆撃隊だッ!! 退避しろッ!!」


 米軍は慌てて逃げ出す。


 この時飛来した爆撃隊は噴進弾を搭載した烈風三十機、彗星四二機、天山四二機である。


 噴進弾は日本陸海軍が共同で開発した物で、対地では人の殺傷や武器破壊、対艦では対空火器を破壊する事が出来る物だ。


 上空に敵機がいないと知った烈風は、彗星隊と一緒に急降下をして機銃弾と噴進弾を逃げ惑う米軍に叩き込んでいく。


 彗星隊の五百キロ爆弾も同様である。


 天山隊は水平爆撃で敵の陣地を吹き飛ばしていく。


 米軍の士気は確実に低下していた。









御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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