第百三話
後半、何を書いてるんだ俺は……。
それとこの小説が完結すれば、今度は真面目な架空戦記を書こうと思います。
艦魂も一人……二人くらいまでかな。後は出さない予定です。若しくは艦魂自体を出さないかも。
ハワイ攻略部隊のうち、第一、第二機動艦隊は開戦時に第一航空艦隊が航行した航路を航行していた。
第三機動艦隊は上陸船団の護衛のため、上陸船団と講堂を共にしていた。
「さて………前回同様に見つからないかな?」
「それは少し難しいと思います」
第一機動艦隊旗艦赤城の艦橋で小沢長官が呟いたのを草鹿参謀長がそう返した。
「だろうな。哨戒機くらいはいるだろうな」
小沢長官はそう呟いて前方の海面を見つめた。
「………敵は空母を出してくるかな?」
「出して来るでしょう。ハワイを取られれば、向こうはサンディエゴに引き上げねばなりませんからな」
既に伊号艦の偵察によってオアフ島に六隻の空母がいる事は確認されていたのだ。
だが、その内の二隻が大西洋方面に回航されたのはまだ気付いてなかった。
クリッパートン島はアメリカ側に発見されてしまったので撤退したのだ。
その影響で、二隻が大西洋方面に向かったのが分からなかった。
「空母も問題だが、一番問題なのはハワイの航空戦力だ」
「はい。七百機近くはいるとか」
「………そこが問題だな」
「はい、ですが向こうは四発機もありますし、水平爆撃になりますから其れほどの戦果は上がらないかと思いますが………」
「だが、用心はしておいたほうがいいだろうな」
小沢長官はそう呟いた。
一方、翔鶴の三笠の部屋で修羅場になっていた。
―――三笠の部屋―――
「さぁ三笠。私達のうち、誰を選ぶ?」
「私の身体はいいと思うよ、ほれほれ」
三笠の部屋で、八重、樹里、聖、静流、美紀の五人が三笠を押し倒していた。
「あ、あの五人とも?冷静にな冷静に………(五人の匂いが……匂いがァァァッ!!)」
三笠の心は色んな意味で崩壊しそうであった。
「それとも艦魂がいいのかしら?」
「金剛、榛名、長門、レックス、エンターも貴方を狙ってるからね」
八重の言葉に樹里が言う。
「は?金剛達が俺を狙ってる?んなアホな事を言うなよ、ドッキリか?」
『……………(これはかなり自身を過小評価してる)』
三笠の言葉に八重達はそう思った。
「………どうする八重?三笠、予想以上に過小評価してるわよ」
「………そうよねぇ」
「………取りあえず退いてくれへんやろか………」
三笠の言葉に五人は仕方なく退いた。
「それで………何でこんな事を?」
「次のハ号作戦は激戦でしょ?もしかしたら私達の誰かが死ぬかもしれないし、貴方に告白もせずに死ぬのは嫌だから決行したのよ」
八重が三笠に言う。
「………それはマジで言うてんのか?」
「当たり前だ。私は三笠じゃなきゃ嫌だ」
聖が即答する。
「私は貴方に責任を取ってもらわないといけないからね」
美紀は三笠に言う。
「………はぁ」
三笠は溜め息を吐いた。
「………正直に言うとな、俺は皆好きや。勿論LOVEの方や」
三笠は観念するように言った。
「お前らにはまだ言ってなかったけど、俺は未来から来た日本人や」
『……………はい?』
三笠のいきなりの告白に五人は困惑する。
「まぁ一から説明するから」
そして三笠は八重達に自分の全てを話した。
自分が生まれた世界、そして何故此処に来たのかを………。
「とまぁそんなわけや」
『………………』
三笠が語り終えた時、五人は唖然としていた。
「俺は一応はお前らの好意には気付いてはいたけど、ただ俺にイタズラをしていたと思ってたからな」
「イタズラじゃないッ!!」
その時、聖が叫んだ。
「私は………私はそんなつもりで三笠を好きになったわけじゃないッ!!」
「………ありがとうな聖」
「コラ、言っておくけど私達もイタズラじゃないんだからね」
「惚れさせた責任は取りなさいよ」
「………俺に一体何が起きたんやろか………ニコポとかナデポとか無いのに………」
樹里の言葉に三笠はそう呟いた。
艦隊はハワイを目指して航行している。
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