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反逆の大東亜  作者: 零戦
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第一話

というわけで新作です。


今回はチート平成の武器は無い予定です。






「………君は一体何者かね?」


「は、はぁ。何者と言われても自分は日本人ですけど……」


 俺は目の前にいる人物―――今上天皇(平成のではなく昭和天皇)に告げた。


 一体何がどうなっているのかは今から説明する。


 俺は大阪のとある市に住む高校三年生(後2ヶ月で卒業予定)で名前は沖田三笠や。


 友達と大阪の日本橋でメロンぶっくすやとらのあな、Joshinに行ったり本買ったりプラモ買ったりしていたんやけど、歩いてる最中に強烈な光りが現れて、気が付いたら見知らぬ部屋のベッドにいた。


 そして、寝間着を着た男性が入ってきたけど、その男性が何と写真でしか見たことがなかった今上(昭和)天皇やった。


 俺はもう訳が分からなくなりテンパってた。


 そして冒頭の言葉に入るんだよな。


 え?説明が短い?


 んじゃぁ、俺の特徴だけど眼鏡をかけて背がチビで(163センチ)ぽっちゃりや。


 え?俺のはいらない?


 まぁええやないの。


「ふむ、日本人ならどうやって此処まで入れたのだ?」


「それが気が付いたらいつの間にか此処にいたので……それとつかぬことを聞きますが今は何年何月ですか?」


「今は昭和十五年の七月だがそれがどうしたのかね?」


「………本当ですか?」


「何故余が嘘を言わねばならんのだ?」


 ですよねー。


「………陛下。いきなりずば抜けた話になりますがいいですか?」


「ほぅ、言い訳か。聞いてやろう」


「………陛下。自分は未来からやってきた人間です」


 俺は陛下にそう言った。





「……………壮大なホラ話だな」


「まぁ普通はそうなんですよね。ではその証拠を見せます」


 俺は背負っていたリュックの中からパソコンを出した。


「それは何だ?」


「未来で家庭に普及しているパソコンと言うやつです」


 バッテリーは充分やな。


 そしてパソコンを立ち上げて、画面が映る。


 ちなみに、パソコンの待ち受け画面はブルーインパルスだったりする。


「オォ。綺麗だ」


「そうでしょう?なら歌を聞きましょう」


 俺はマウスを操作して『軍艦行進曲』を再生した。


「こ、これは『軍艦行進曲』ッ!?」


 陛下が驚いている。


「どうでしょうか?これで自分が未来から来た日本人だと分かりましたか?」


「………あぁ。今の技術力では到底、そのような物は作れない。だが、君が未来の日本人は分かるが何故此処に?」


「………それは分かりません。友人達と遊んでいたら目の前に強烈な光りが現れて、気が付いたら此処にいましたから」


「ふむ……謎だな」


「はい………」


「そういえば名前を聞いていなかったな」


「あ、すいません。自分は姫神三笠です」


「うむ。では姫神君、君はこれからどうしたいのかね?帰る手立てはあるのかね?」


 正直分からないな……。


「……分かりません。どうやって帰れるのかも分からない状況です」


「………君が望むなら私はこの日本で生きていけるよう保証しよう。その代わり、日本を救ってはくれまいか?」


 陛下は俺に言う。


 俺が未来人である事を証明するために、俺はこれから起こる歴史を陛下に教えていた。


 勿論、日本がアメリカと戦って負ける事などを全て言った。


「………殆ど、自分には選択権が無いようですね」


「そこは気にするでない。で、どうかね?」


 ……………ふぅ。


「分かりました。精一杯、陛下の御期待に応えられるように頑張ります」


 大概のタイムスリップする小説は元の世界には戻れないからな。


 例外的なのが『戦国自衛隊1549』くらいやろな。


「では今日はもう寝るとしようではないか。君の部屋も用意しよう」


「何から何まですみません」


「なに、気にする事ではない」


 陛下は苦笑した。


 その後、新しく用意してもらった部屋で俺は一夜を過ごした。


 ……………俺って民間人やなのに、皇居で一泊したんやな………。





 翌日、俺は朝食を食べた後、陛下と海軍省へ向かった。





―――大臣室―――


「これは陛下。御機嫌麗しゅう」


 大臣室に入ると、そこには吉田善吾、伏見宮(宮様)、米内光政、山本五十六がいた。


 ………何でこんなに大物達がおるの?


 てか山本五十六を生で見れたよおい。


「うむ、朕が呼んでおいたのだ」


 ぁ〜やっぱり陛下の仕業ですねはい。


「それで陛下。こ奴が陛下が言われていた未来からの青年ですか?」


 吉田大臣に言われる。


「うむ。西暦2012年から来た姫神三笠君だ」


「どうも、姫神三笠です。年は十八で高等学校を卒業間近でした」


 俺は吉田大臣達に敬礼する。


 勿論敬礼は海軍式や。


「私は吉田善吾だ。今は海軍大臣をしている」


「伏見宮博恭王だ。皆からは宮様と言われている」


 吉田さんや宮様は俺に返礼してくれた。


「山本五十六だ。よろしく頼む」


 おぉ、山本五十六に握手されたよ。


「よ、よろしくお願いします」


 緊張してキョドってしまうがまぁ問題はないやろな。


「率直に言うが日本陸海軍はどうしたらいいと思うかね?」


 宮様が聞いてくる。


「………ズバッと言っていいんですか?」


「あぁ。構わない」


「今のところは無能な将官は予備役に回したり、海軍は輸送船団の護衛艦隊の設立や航空機などのネジや部品の規格を統一したり、陸軍は陸軍さんと話しをする時に言いますね」


 俺は輸送船団の護衛を米内さん達に説明したりした。





「………成る程。第一次大戦時のドイツ海軍のUボートの攻撃は凄まじかったな」


 山本さんが頷く。


「今日はもう此処までにしておくか。姫神君、水交社に案内するから今日はそこで休みなさい」


 吉田さんが言う。


「分かりました」


 とりあえずはそこで終了した。







御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m

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