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郭図に転生したのだが、俺は袁紹を勝たせていいのだろうか  作者: みらいつりびと


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7/8

官渡の戦い

 袁紹軍は官渡城を包囲した。

 郭図が沮授を妨害しつづけた歴史では、この頃沮授は無理がたたって血を吐き、前線に立てなくなるのだが、この世界線では元気だ。


 沮授は攻城戦でも無理をせず、長期戦を献策して、袁紹に採用された。

「土山と櫓を築きましょう」沮授は言った。

 公孫瓚が籠もる易京城攻めでも使われた戦術だ。

 高所から矢を射る戦法は、有効だった。

 城壁に立つ曹操の兵を減らすことができた。


「発石車を使いましょう」と荀攸が提案したらしい。

 曹操軍は投石で対抗し、櫓を砕き、土山の兵を殺した。

 沮授は焦らなかった。

「地下道を掘るのです」と提案した。


 袁紹軍はトンネルを掘って、官渡城を攻撃しようとした。

 曹操軍はそれに対抗し、城からも掘り進んで地下戦闘を行い、袁紹軍を撃退した。


 官渡の戦いは持久戦になった。

 両軍の兵糧が減っていく。

 袁紹は苦い顔をしたが、曹操はそれ以上につらかったはずだ。


 籠城は気持ちが萎える。曹操は許都へ退却することを考え、荀彧に手紙を出したという。

 許都へ引き、袁紹軍をおびき寄せ、一挙に滅ぼしたい。

 兵糧も不足している。

 許都で決戦すべきと思うが、どうか。

 俺が持つ知識では、そういう内容であるはずだ。


 荀彧は反対したようだ。

 皇帝の御所を戦場にすべきではありません。

 殿が兵糧で悩んでいるとき、敵も同様に苦しんでいます。

 袁紹を叩くのはいまです。

 官渡までわざわざやられに来てくれているのです。

 殿があきらめなければ、勝つことができます。

 袁紹陣営には内紛があるはずです。

 必ず勝利の機会が来ます。

 荀彧はそういう返事を書いたはずだ。


 あいにくといまの袁紹軍に内紛はほとんどない。

 最大の問題であった郭図と沮授の対立はないのだ。


 許都から夏侯淵が兵糧を運んでくる。

 勇気と能力のある夏侯淵は袁紹軍の包囲網を突破し、何度も官渡へ食糧を運搬し、城兵の命をつないだ。

 さすがだ。


 袁紹軍も一枚岩ではない。

 許攸が曹操軍に投降する。

 許攸が曹操にもたらす情報によって、袁紹軍は危地に陥るのだが、そのことも俺は知っている。 

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