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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

錆の輪舞(ロンド):あるいは幸福という名の負債

作者:kmmrsut
最新エピソード掲載日:2026/03/29
摂氏二十二度の安らぎは、従順な家畜にのみ与えられる。
皇紀二六九六年。極寒の地・札幌は、鉄の王が統治する完全管理社会「北海自治区」へと変貌していた。
人々は、生存の対価として課される**【国民三原則:教育・勤労・納税】**という冷徹な数式の中に生きていた。一ワットの電力、一口の酸素すらもクレジットで計算され、スコアが基準を下回れば、待っているのは社会からの「抹消(デバッグ)」のみ。
中等教育を受ける少年・レイは、この清潔で静かな檻の中で、慎ましくも幸福な日々を送っていた。しかし、ある夜。システムが監視を緩める「プライバシーの死角」で、父が隠し持っていた禁忌の遺物――一台の古いライカ(カメラ)――を覗き込んだ瞬間、彼の世界は一変する。
ファインダーの先に映ったのは、数値化されたデータではない、生身の人間が放つ「不純な光」だった。
「この温もりを、世界を焼き切るバグに変えてやる」
両親を奪われ、底知れぬ復讐心に燃えるレイは、隔離施設「苗床」へと送られる。そこで出会った仲間たちと共に、彼はシステムの心臓部へと潜入し、完璧なエンジンを内側から全損させるための「理想」という名のウイルスを研磨し始める。
だが、彼はまだ知らなかった。
自由を求めた反逆の先に、どれほど残酷な**「生存の精算(ツケ)」**が待ち受けているのかを。
管理された平穏か、血に塗れた自由か。
極寒の監視社会で、一人の少年がシャッターを切ったとき、歴史の歯車が狂い始める。
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