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引き継がれる意思

「私が死んでも第二、第三の後継者が我が意思を継ぐであろう...」

 夫の宅間大智が民間軍事会社ファフニールの本部を襲撃したときに偶然この川崎茜もそこに居た時に聞いていた私達は書きは慣れないけど英語の読み、会話は問題なくできるので母国語のように理解できる。

「言い残すことはそれだけか?」

「私が手を下さずとも貴様ら人間は確実に滅びゆく存在なのだ...」

「ご苦労。ゲームセットだ」

 そして、大智は躊躇することなくアサルトライフルの三発の銃弾を目の前の白人の男に撃ちこんだ。だけど絶対悪って感じはしない。むしろ同情すら感じる。

「茜居たのか?」

「先に帰っててよ」

「何をする気だ?今からこの施設を爆破する」

「だったら起爆装置頂戴」

「それは、規律違反なので出来ない」

 規律ってそんな大事なの?まぁここに居られると迷惑何で退場してもらうよ。

「何をする?」

「邪魔だからどっか行ってよ」

「お前も奴らの仲間か?」

「そんなわけないでしょ、馬鹿なの?」

「馬鹿...だと?」

「悪いけど消えて」

「茜?何を!?」

 死にはしないよ、おうちに帰って妻の帰り待ってなよ。この研究所は本当にいろんな怪物ミュータントがそろってる。ここに来る途中私も襲われたけど生物的に勝てないと本能で察していたのかどっかに逃げてしまった。だけどこいつらは私がこの研究所に入った時に張った結界のせいで出る事は出来ない。

「あんたの意思は私が引き継ぐよ」

 最後は自分も怪物になってこの世界を終わら説つもりだったのかな。私も間接的に手伝ったので大智はこのおっさんとの喧嘩に勝てた。人間が敵う相手ではなかったから。

「ここも、もう必要ないな...」

 細胞や遺伝子の研究が私よりもすすんでいた。生物兵器の資料もあったけど焼却魔術で爆破する前に事前に処分した。施設から出てある程度の距離になったら大智から奪った起爆装置を起動させた。振り返ると核爆発を沸騰させるきのこ雲と轟音が響ていた。

「これでよかったのかな?」

 ただしこの甘い判断が後の惨劇を、招くことはこの時知らなかった。組織は壊滅してけど残党が世界各地の各制御装置をハッキングして世界各地のあらゆる都市に向け、核ミサイルを発射してしまった。ただ、あのオカルト雑誌の人間に私の龍のうろこをあげておいたので死にはしないだろ。ところで『アー』どうなったんだろう?


「お母さんお腹空いたー」

 娘の亜理紗の声が今に響いている。あれだけ遊びまわっておいて元気な声だな。後数百年くらいで小学生デビューだね。おめでとう。

「待っててね、今作るから!」

「何つくるの?」

「それは内緒!」


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