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残酷の微笑  作者: 彁鋻都窳
1.憎世
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第七話 祖父合戦②

ーー『古代兵装(こだいへいそう)』。文字の如く古代技術によって作られた武具を装着する超能力。古代技術の途絶えた現代においてこの超能力は重宝される。

「さあ、出番じゃ、『残光(ざんこう)』」

じいちゃんがそう言うとじいちゃんの手には『残光』と呼ばれた剣が握られていた。

「ほっ」

じいちゃんが剣を振るうと剣先から光が出たと共に地面を割っていった。まるで斬撃が飛んでいった様だ。幸い、俺はひらりと避けれたことで無事だった。だが、あれを一撃でも喰らえばどうなることやら、、。

「はぁっ!!」

じいちゃんが剣を振るった後すぐに俺は間合いを詰め、一撃を放つ。

「ぐっ!」

じいちゃんに放った『直入拳(ちょくにゅうけん)』。これのお陰でじいちゃんは先程から動きにブレがある。依然元気そうには見えるが。

「どうする、残愛(ざんめ)。このままではお主のジリ貧負けじゃよ」

「いや、それはこっちの台詞だよ、じいちゃん。『直入拳』を喰らって体内では戦力が爆発している。俺が入れた戦力が尽きるまでそれは続くから、それまでにじいちゃんが耐えれなかったら俺の勝ちだ」

「そうか。じゃが、儂もそう無策で挑むわけではない」

「?」

「簡単なことじゃよ。儂が倒れる前にお主を倒すのじゃ」

なるほど、じいちゃんっぽいな。

「かかってきな。相手するよ」

「相変わらず生意気な孫じゃ」

そう言うとじいちゃんは一気に目の前に迫り、見たことのない武器を持って俺を刺しにくる。だけど俺はそれをさっと避けて『直入拳』をぶち込む。だがじいちゃんはまだ倒れない。慣れてきたのか、、?いや、だが爆発の痛みは相当なはずだ。もう一発、打ち込めればおそらく倒せるはずだ。

「終わらせよう、残愛」

我意戰乱(がいせんらん)

「これの能力は斬った相手を()()()()

()()()()、、?一体、どういう、、?いや、今はそれはいい。じいちゃんはさっき、終わらせよう、と言った。つまり、これが最後だ。俺が勝つための条件。それは、じいちゃんの攻撃を避けながら、200%の『直入拳』をぶつける。それ以外に勝ち目はないかもしれない。いや、ないかもしれない、じゃない。ない。

「さあ、いこうか」

俺が言ったその言葉が合図となって、俺とじいちゃんは同時に駆け出し、攻撃体制に入る。じいちゃんは既に『我意戰乱』を振り回している。だが、俺はそれをうまく避けて、脇腹に『直入拳』を入れた。

「ぐはっ」

じいちゃんが遂に倒れた。そして喜ぶのも束の間、俺も疲労困憊により倒れた。

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