第六話 祖父合戦①
牢屋にぶち込まれてから3日ほど経った。依然俺たちの要求は通らない。だけど、、、。
「お前たち、飯の時間だ!出ろ!」
来た!この飯を待っていた!ここは超絶品グルメが飯として出される。例えば山菜や獣肉、大型魚などだ。今日は山菜らしい。
「今日はこれだ。残さず食え」
鮮やかな緑!その中に少し混じる赤や黄色!そして、ほのかに匂うきのこ!最高すぎだろ、、!!
「うめぇ!!」
憙嵒が叫ぶ。無理もない。本当に美味いんだから。
そう俺たちが飯を食ってたとき、看守が1人こっちにやってきた。
「残愛、立会人がいる。ついてこい」
、、?俺に立会人?俺は彼女いない歴=年齢の悲しい男性ですが、、?そう思いながらついていくと、そこには思いがけない人がいた。
「じいちゃん!!?なんでここに?」
「ん?知らんのか、、。儂はここの国王じゃ」
「、、は?いや、じいちゃん、冗談はよしなよ」
「いや、マジじゃよ、残愛」
「いやいやいやいやないないないない」
「信じろ、儂はこの国の国王じゃ」
「あーんじゃこの国の王様が俺に何の様ですかー?」
「お主を助けてやろうと思うてな」
「へ?まじ!!?」
「もちろん、タダで、とは言わん。儂と戦ってもらう。それでお主が勝てばお主らを釈放してやろう」
「ほうほう、それって俺1人とじいちゃん1人ってことか?」
「あぁ、当たり前じゃ」
「んーまあいいよ。どうせ勝つし」
そういう経緯で俺とじいちゃんは戦うこととなった。
ーー1週間後ーー
よし、行ってくる。
「じいちゃん、俺は勝つよ」
「お主にできるかのぉ、残愛」
俺たちはお互いに構えをとる。そして俺はこの間に自分の超能力『精神操作』を作動させる。これは相手の目を一定時間見つめることで発動させれる。そしてその時間は自分と相手の戦力差によって変わる。でも大体は10秒ほどかかる。じいちゃんもそんくらいだと思っていた。だけど、10秒経っても支配できない。なんでだ、、?
「終わりかの、、」
そう言うとじいちゃんは一気に距離を縮め、俺にグーパンを放った。
「っ!!」
「お主の『精神操作』は儂には効かん。さあどうする?残愛」
「ふっ、残念だったな。俺にはもう一つ、手があるんだよ」
「そうか、、。ならぶつけろみろ!儂に!」
俺のもう一つの技。それは『直入拳』。俺の戦力を直接相手の体内に入れる技。
ーー戦力。憎世人が体内に宿す力の源。それで自身の身体能力を強化、また防御することができる。そして、それはよく強さの基準として用いられる。戦力は体内に廻っていて、体外に出ることはあっても他人の体内に入ることは基本的にはない。2人の戦力が混ざると、戦力は反発力を生み出し、爆発を起こす。
俺ならいける。、、よし。
「じいちゃん、おれ、やるよ」
『直入拳』!!
「ふっ、なんだ。ただの殴打ではない、、ぐっ!!?」
(なんだ!?何が起きた!?体の中が、燃える様に熱い!!まるで、戦力が爆せる様な、、!!)
じいちゃんは直入拳の効果に気づいていない。ここで一気に畳み込む!!
「どりゃぁ!」
「ぐほぉっ、、!」
これは勝っただろ!そう思ったが
「ふふ、やるのぉ、残愛。儂も本気を出すとするか」
「へ?」
「儂の超能力、『古代兵装』を開放する!!」