第五話 冤罪
俺らが䵷鑼禰の声がしたところに行くと、そこには血まみれで横たわっている老人が2人いた。
「大丈夫ですか!?憙嵒、助けを呼んできてくれ!!」
「了解!」
くそっ、一体どういうことだ!?
「残愛、見てみろ。傷が浅い」
「っ!!」
本当だ。
「じゃあ何でこんなに血まみれなんだ、、?」
そう思っていたら
「おいお前ら、どけ」
振り向くとそこには古代兵装軍隊兵がいた。
「、、、。この者たちを連れて行け」
「はっ」
「っ!!?俺たちは何もしていません!」
「そうです!私たちはただこれを発見しただけで、、」
「発見者は証人として扱う。それがこの国でのルールだ」
「証人、、?一体何の」
「決まっているだろう。この事件のだ。」
なるほど、そう言うことか、、。ならまあ良いか。
「傷が浅い、、。おそらく短剣だな」
「だが血まみれだぞ」
「恐らく、、」
俺は兵士に連れられていくとき、彼らの話し声をできる限り聞いたが、途中からは何も聞こえなくなってしまった。
「にしてもこの後はどうなるんだろうな」
縡臥璢がふと声にする。
「まずは裁判にかける」
と古代兵装軍隊兵が言った。
「はぁ!?話が違ぇじゃねぇか!!」
「落ち着け。裁判と言っても、証人になり得るかとちょっとしたお調べみたいなもんだ。お前らが有罪になることは基本的にはない」
「そうか、、」
でも俺はなぜか不安だった。何か、黒い何かが俺の心を渦巻いていた。そして、それは裁判で大いに働いてくれた。
「発見者、残愛、䵷鑼禰、縡臥璢、憙嵒。有罪!懲役12ヵ年の刑に処す!」