第二話 宿泊所の来客
「みなさんどうもこんばんは。私は喰堕落と申す者。ここは今日から私の土地です。死にたくなければ退室して下さい」
喰堕落、、。聞いたことがある。
「まさか強奪凶主がお出ましするとはね」
「俺もびっくりしたぜ、、。おいおっさん、ここには何もねぇぞ?」
いやそれはこの宿泊所に失礼じゃ、、。
「貴方達は知らないようですね。まあいいでしょう。早くお退きなさい。死にますよ」
「死なねぇよ」
憙嵒が叫ぶ。
「強奪凶主なんて、相手になりませんよ」
䵷鑼禰が嘲笑う。
「貴方達、、。なんだか勝つ気満々ですね、、」
「当たり前だろう。だってお前は雑魚なんだから」
俺がそう言うと
「だまらっしゃい!いいですか!貴方達は、今日!この場で!私に殺されるのです!」
そう言って喰堕落が攻撃を仕掛けてきた。
「䵷鑼禰」
「はい」
それだけで䵷鑼禰は意味を察し、防御結界を展開する。
「縡臥璢」
「あいよ」
縡臥璢はそれだけで魔法陣を展開し、光線を放つ。
「憙嵒」
「言われなくても」
憙嵒は地面に手をつき、地を割る。そして、喰堕落は体制を崩した。
「くそっ、どうなっている!?」
喰堕落は立ち上がれない。
「今です、残愛」
䵷鑼禰にそう言われると俺は喰堕落の目を見つめる。およそ10秒間、見つめる。よし、これでいける。
「腹を切れ」
俺がそう言うと、喰堕落は俺たちの目の前でなす術もなく腹を切って死んだ。
「一件落着ですね」