第十一話 迷い子
病のためお休みをとっていました。申し訳ございません。
『完璧超剣』は金色に光り続けている。俺はそれを持ち、振りかぶってみた。とても軽い。思わずおぉ、と声が出た。
「聞こえますか」
いきなり声がした。その声は『完璧超剣』から聞こえた。
「流石に気のせいか、、」
「残愛、聞こえてますね」
「、、俺を1人にさせてくれ」
「ならば私を置いていけばいいだけでしょうが。離さないのはあなたが離したくないからですよね」
うっ。
「その反応、図星ですね」
「、、悪いかよ」
流石『完璧』だ。鋭い。
「残愛、単刀直入に言いましょう」
?
「あなたがここから出る方法は一つだけあります」
!
「ですが、それに見合った代償が必要となります」
!?
「その代償っていうのは?」
「あなたがここで育んだ記憶です」
、、え?
「そんなのでいいのか?」
「はい」
「なら喜んで差し上げよう」
正直言っていらないし。
「んで、どうすりゃいいんだ?」
「先ずは『天流の濁り』を目指しましょう」
「どこだそれ?」
「水溜りです。水溜りはこの場所に一つしかないので、比較的簡単かと」
っしゃぁ!簡単だってよ!
「水溜りは30㎠程の大きさなので頑張って探してください」
、、死ね。小さすぎるだろ。
「その水溜りを見つけてどうするんだ?」
「水溜りにダイブしてください」
「それで戻れるのか?」
「条件が揃えば」
「条件?」
「天流の濁りは生し水濁です。中へダイブし、彼があなたを導いてくれれば生還できるでしょう」
「もし導かれなかったら?」
「溺れて死にます」
聞かなきゃよかった、、。
「あとさ、そもそも天流の濁りはどこにあんだよ?」
「所在不明です。彼は気紛れで、この場を転々としているのです」
ざけんじゃねぇ、天流の濁り。今度会ったらぶっ殺してやる。
「ですが私が彼の元まで連れて行くことができます。どうしますか?」
「おっ、そうなのか!ならよろしく頼む!」
いやー、何とかなりそうだな。こんなとこで30㎠の水溜り探せとか、激ムズにも程があるだろ。
そうして長い時間が経った。最初の方は1時間、2時間って数えてたんだけどね。もう長すぎて、数えきれんくなったのよね。
「おい、完璧超剣」
「、、はい」
「このルートで本当に合っているのか?」
「、、、」
なんか話せよ。もしかして迷子になってないか?いや、有り得る。いくら何でも長すぎる。
「、、これって、俺たち迷子になってないか?」
「、、はい」




