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残酷の微笑  作者: 彁鋻都窳
1.憎世
10/11

第十話 憶い出

先週投稿できなくてすみませんでした。

「よーし、じゃあ残愛(ざんめ)、始めようか」

「うん!」

、、なんだ、ここは、、?俺は確か、火単眼坊(ひとつめこぞう)と戦っていたはずじゃ、、。

「さぁ、残愛。この大きなサイコロを振るんだ」

「振るー!」

俺と同じ名前で呼ばれた男児は大きなサイコロを振った。出た目は2。

「そしたら残愛、2マス進むんだ。マスにはなんて書いてあるかな?」

「宿泊所でパーティを組むが強奪凶主(ストルマスター)に襲われる。一回休み!」

「残念だったな!残愛ぇ。父さんは先に進むぞ!」

そう言って彼はサイコロを振った。出た目は4。

「研究所で魔物を逃し、責任を負われ1週間禁錮の刑に処される。三回休み、、!?」

「よっしゃぁ!!んじゃ次僕の番だよね!おりゃぁ!」

出た目は5。

「じいちゃんとのバトル!勝ったから1マス進む!」

次に出た目は1。

邪邪(じゃじゃ)の村に着くも、火事が発生!気を失い1回休み!」

「なら次は父さんか!おりゃっ!」

そうして双六は続き、最終盤面。両者はゴール付近に辿り着いていた。

「次は僕の番だね、、。えいやっ」

出た目は3。

「憎世平世総合大戦が勃発し、平世のリーダー、山田太郎(やまだたろう)が勝利宣言を出す。憎世は壊滅状態となり、憎世人もほとんどが死んだ。過去に戻るため15マス戻る」

「それっ」

出た目は6。

「平世に寝返った憎世人の夜討ちに遭う。一回休みぃ」

「よしっ、えいっ」

出た目は6。

「父さんを救出。父さんの指導により18マス進む」

両者だいぶ疲れているように見える。

「もう一回!」

出た目は5。

少年がマスの言葉を読もうとした瞬間。俺は暗闇の中に閉じ込められた。

「どこだ、ここ、、」

声が反響し、とても不気味に感じる。

「誰か、誰か助けてくれ!!」

ふと左の方面を見ると光がほんの少し漏れているのを見つけた。小さな穴が空いており、その外は煌びやかな光に覆われているようだった。俺は走り、その穴に入ろうとした。小さくて入れなかったので、壁を殴って穴を広げた。その穴を潜り抜けると外は暖かい光に包まれた空間が()()()広がっていた。振り向くと、さっきまでいた黒い空間は消え去っていた。

「一体、ここは、、」

辺りを見渡しても、何もないし、誰もいない。だが、空気が俺をどこかに連れて行きたがっているように思えた。俺は何も考えず、空気の案内に従うようにして進んでいった。少し歩いていると、金色に光る剣を見つけた。その剣は少し暖かかった。そして、その剣はあの双六では『完璧超剣(パーフェクトソード)』と呼ばれていた。

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