第十話 憶い出
先週投稿できなくてすみませんでした。
「よーし、じゃあ残愛、始めようか」
「うん!」
、、なんだ、ここは、、?俺は確か、火単眼坊と戦っていたはずじゃ、、。
「さぁ、残愛。この大きなサイコロを振るんだ」
「振るー!」
俺と同じ名前で呼ばれた男児は大きなサイコロを振った。出た目は2。
「そしたら残愛、2マス進むんだ。マスにはなんて書いてあるかな?」
「宿泊所でパーティを組むが強奪凶主に襲われる。一回休み!」
「残念だったな!残愛ぇ。父さんは先に進むぞ!」
そう言って彼はサイコロを振った。出た目は4。
「研究所で魔物を逃し、責任を負われ1週間禁錮の刑に処される。三回休み、、!?」
「よっしゃぁ!!んじゃ次僕の番だよね!おりゃぁ!」
出た目は5。
「じいちゃんとのバトル!勝ったから1マス進む!」
次に出た目は1。
「邪邪の村に着くも、火事が発生!気を失い1回休み!」
「なら次は父さんか!おりゃっ!」
そうして双六は続き、最終盤面。両者はゴール付近に辿り着いていた。
「次は僕の番だね、、。えいやっ」
出た目は3。
「憎世平世総合大戦が勃発し、平世のリーダー、山田太郎が勝利宣言を出す。憎世は壊滅状態となり、憎世人もほとんどが死んだ。過去に戻るため15マス戻る」
「それっ」
出た目は6。
「平世に寝返った憎世人の夜討ちに遭う。一回休みぃ」
「よしっ、えいっ」
出た目は6。
「父さんを救出。父さんの指導により18マス進む」
両者だいぶ疲れているように見える。
「もう一回!」
出た目は5。
少年がマスの言葉を読もうとした瞬間。俺は暗闇の中に閉じ込められた。
「どこだ、ここ、、」
声が反響し、とても不気味に感じる。
「誰か、誰か助けてくれ!!」
ふと左の方面を見ると光がほんの少し漏れているのを見つけた。小さな穴が空いており、その外は煌びやかな光に覆われているようだった。俺は走り、その穴に入ろうとした。小さくて入れなかったので、壁を殴って穴を広げた。その穴を潜り抜けると外は暖かい光に包まれた空間が永遠と広がっていた。振り向くと、さっきまでいた黒い空間は消え去っていた。
「一体、ここは、、」
辺りを見渡しても、何もないし、誰もいない。だが、空気が俺をどこかに連れて行きたがっているように思えた。俺は何も考えず、空気の案内に従うようにして進んでいった。少し歩いていると、金色に光る剣を見つけた。その剣は少し暖かかった。そして、その剣はあの双六では『完璧超剣』と呼ばれていた。




