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派遣社員の人生やり直し 日本の未来を変えるために各種ゲーム製作から成り上がる!大学生編  作者: 水源
昭和63年(1988年)

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首都圏や関西圏でも県によって学力格差がけっこうあるのか

 さて、サークルオリエンテーション終了後に居酒屋での飲み会に参加していた俺だがクラスについて、自分が配属されたクラスは(おな)クラと呼ぶらしい。


 同じように二年生の同じクラスはクラの(うえ)クラ。


 2年から見た1年のクラスは(した)クラというのが東大では普通らしいのだが、その上クラのオリエンテーション実行責任者がオリ長だ。


 で、今の飲み会はプレオリというらしく、簡単な自己紹介の後に、オリ長による明日以降行われる一泊二日のオリエンテーション合宿の説明があった。


 そのためにオリパンフという、東大のキャンパスライフやオリ合宿の説明が入ったしおりが配布される。


 このしおりが手書きなあたりに昭和という時代を感じるよな。


 オリ合宿では50人乗り程度の大型のバスを貸し切り、1日目の朝に駒場キャンパスに集合して上クラと下クラが一緒にバスに乗って合宿先に移動し、オリエンテーション活動をすることになる。


 ちなみにオリエンテーションにおいては女子は女子のみでクラス分けされていて、女子のプレオリやオリエンテーション合宿は女子オリと呼ばれているらしい。


 そちらは今日の午後に東大OGの講演会などが企画され、200人ほどの新入生が集まり、東大OGの講演を聞いてから、後は男と同じように夜の飲み会や翌日以降はオリエンテーション合宿だな。


 女子学生の割合がかなり少ない東大でも多くの女子学生と知り合える絶好の機会なので、斉藤さんや北条さんはうまく東大の女子生徒と仲良くなってほしいものだ。


 高校のときも校外オリエンテーションはあったが、そのときは泊まり込みではなかったし、場所ももっと近場だったから少し新鮮だな。


 で、オリエンテーション合宿の行き先はクラスによって様々に異なるが、さほど遠いところではなく栃木の日光・鬼怒川や千葉の鴨川などの関東か山梨の山中湖などの富士五湖周辺や伊豆の伊東や下田などの関東近郊が多いようだ。


 そして行き先の内容は、遊園地やテーマパークなどで遊ぶ、温泉やキャンプ場の近くでの苺狩りやそば打ちをする、乗馬体験や陶芸体験などをする、体育館を貸し切ってバスケットボールやドッジボールなどのスポーツをして遊ぶ、富士五湖や芦ノ湖などの湖畔だの山道だのの散策をしたり、バーベキューをしたり、湖でボートに乗ったりなどだ。


 こういった行動で同クラや上クラの人間と仲良くなるのが目的だな。


 まあそれはいいのだが、プレオリの時点でもうすでにけっこう仲良しグループができあがっているんだよな。


 どうやらそいつらは同じ名門高校出身の学生たちだったり、予備校が一緒だったという、東大入学前からのもともとの顔見知りらしい。


 同じ名門高校出身の学生にとって東大進学は既定路線でエスカレーター式学校と同じような認識なのかもな。


 結局、現状では俺が仲良くなれそうなのは大槻くんくらいのようで、プレオリの飲み会が必ずしも皆平等に親睦を深める場にはならないらしいと今更ながら気がついた。


 ついでにいうと東京住みからは千葉は相当な田舎だとも思われてるらしいな。


 それこそ千葉でも浦安や市川・松戸のように東京に隣接しているところから房総半島の南部のような過疎化が進みつつある地域まであるが、そもそも東京でも東部や北部はレベルの低い地域とされていたりもするようでもあるが。


 まあ、プレオリやオリ合宿は従来からエリートでない少数派への配慮が欠けることや参加費は2万程度とそこまでは高くないとしても苦学生には大きな経済的な負担がある上に、初対面の学生が集団で合宿旅行を行う心理的ハードルが高いという問題点は指摘されていたりはするらしいのだが、改善するつもりは特にないらしく、その後もずっと同じ形態だったはずだ。


 一応参加は任意なんだが、実態はほぼ強制参加だしな。


 まあ、会社に入ったら集団に馴染めないのはもっときついから、こういった状況にもなれておくべきではあるんだろうけども。


 それから今年の行き先は伊豆の下田。


 オリ合宿の行き先は山梨が多めらしいが山梨は4月だと最悪雪が降ってたりする場合もある程度には寒いし、その点では伊豆は4月でも結構温かいはずなので良いと思う。


 下田は温泉もあるしのんびりするにはいい場所だよな。


 伊東や熱海に比べると電車でのアクセスはあんまり良くはないけど。


 正確には白浜なんだが、下田とそんなに場所的には変わらないし、高校のときに伊東の南海館に泊まってそのまま建物を買ったり、伊豆熱川でのいちご狩りなどもしたけども下田の方まで足を伸ばしたことはないのでちょっとワクワクする。


 泊まる建物は基本はペンションで、基本は食事なしの素泊まりだが、希望者は夕食や朝食付きのプランに変更も可能とのこと。


 さらに希望すればコテージやバンガロー、テント泊も可能らしいが、さすがにいきなりテント泊はちょっと無しかな。


 合宿の内容は一日目に海鮮バーベキューをやった後に温泉に入ってから各自で夕食を取って、その後は皆で集まり大学生活や、選択科目の履修、サークル・部活についての話、さらには5月下旬にある東大の学園祭である五月祭の連絡委員、来年のオリ合宿を計画するオリ長などの役職を決め、残りの時間はお菓子やジュースを持ち寄っておしゃべりするのが普通らしい。


 二日目にはイチゴ狩りとそば打ちをしてから市民体育館でドッジボールをしてから帰るというスケジュールらしい。


 一緒に飯を食い、一緒に温泉に入り、一緒にスポーツをするというのは確かに親交を深めるには良さそうだな。


 で、オリエンテーションでは一年生4人と二年生1人のあわせて5人で班を組みバーベキューやドッジボールなどでは班単位で行動することになる。


 まあ、班分けは最初から2年が決めていたりもするが。


 そして俺たちの班のリーダーになる2年の自己紹介が始まった。


「俺は本多政義(ほんだまさよし)

 サークルはクイズ研究会に所属している。

 皆、明日からの二日間よろしく頼む」


 続いて俺も自己紹介をする。


「俺は前田健二。

 科類は理Ⅰ、初修外国語はドイツ語。

 出身高校は千葉県の千葉経済高等学校」


 俺がそう言うと本多さんはニヤッと笑っていった。


「君のことは知っているよ。

 三年前の高校生クイズの優勝チームのひとりで、今や世界的に有名になったパズルゲームジュエルスの制作者でもあるからね」


 それを聞いて俺は聞いてみる。


「先輩も高校生クイズに参加していたんですか?」


「そうそう。

 まあ、俺は千葉県予選で君たちに負けてるし、そっちは覚えてないとは思ってたけどな。

 そして翌年リベンジをしようとしたんだが、結局君たちは出場しなかったし、勝ち逃げされた気がしたよ。

 とはいえ千葉県予選は抜けたが全国では負けたけどな」


「なるほど、そうだったんですね」


 そして次は大槻くんだな。


「僕は大槻伝(おおつきつとむ)

 科類は理Ⅰ、初修外国語はドイツ語。

 出身高校は千葉県の千葉高校で一応野球部に所属していた」


さらにもう一人が自己紹介を始める。


「私は横山高良(よこやまたかよし)

 出身校は茨城県の江戸川学園取手高等学校普通科東大理系クラス。

 科類は理Ⅰ、初修外国語はフランス語です」


 そして本多さんからフォローが入る。


「彼の出身校の進学実績は茨城県内では上位1・2位を争う進学校だよ」


 そして最後にもう一人の自己紹介だ。


「僕は奥村永福おくむらながとみ

  出身校は埼玉県の浦和高校。

 科類は理Ⅰ、初修外国語はイタリア語です」


 そして再び本多さんからフォローが入る。


「彼の出身校の進学実績は埼玉県内では上位1・2位を争う進学校だよ。

 まあとはいえ千葉・茨城・埼玉は関東では二軍扱いだけどな」


 俺は本多さんの言葉に首を傾げた後聞いた。


「関東では二軍扱いだけどなっていうのはどういう意味なんですか?」


俺の質問に苦笑しつつ本多さんは答えてくれた。


「そのまんまだよ。

 東京や神奈川は偏差値77の高校とかがあるが千葉・茨城・埼玉は偏差値74や75だからな。

 栃木や群馬は偏差値71ぐらいだが三軍扱いだが」


「それは……なかなか厳しいですね」


「やっぱり東京や横浜は金持ちも多いからその中から勉強のできるやつも出てきやすいってのは大きいな。

 無論、単純に人口の多さもあるが。

 ちなみに関西だと兵庫・奈良・大阪が一軍で京都と滋賀が二軍、和歌山や福井・三重は三軍だな」


「そのあたりはなんとなく関東と同じなんですね。

 奈良が一軍で京都が二軍はちょっと意外ですが」


「奈良は伝統宗教系や新興宗教系の学校が強いからね」


「なるほど、そう言われてみれば確かに野球でも奈良は強いけど京都はそんなにってイメージですね」


 まあ、県による学力カーストなんかはあんまり気にしないで明日は楽しもう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おっ! 先輩は前田くんが高校生クイズでの活躍を知ってるし、 ゲームデザイナー&プランナーにして企業経営者ってのを知ってる人か。 『千葉県の千葉商業高校出身』と聞いてウザ絡みしてくる愚か者…
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