夢の中で21日、時空を越えたイルカ
キャミパンの綺麗なお姉さんを
僕は、今夜も覗きに行く…
今日は、植物に水をかけている…
ーー薩摩芋のツルだ!変わってんな…
今日は、ヨガをやっている…
ーーエッロ!得しちゃった。笑
今日は、部屋でお姉さんのIDカードが見えた
ーー■黒井ルカ……?あれっ?同級生に同姓同名が居る!
すげー偶然!?
ーーーーー
オレは犯罪者なんかでは無い!!
何故なら、これは僕の夢の中だから…
夢の続きが気になる事により僕の脳内でリスペクトされた世界は毎回寝る度に細部まで創造設定されて行く。
そしてその夢の中の黒井ルカからすると
当然ながら、そこが彼女にとってのリアル世界となる…
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一方、オレのリアル世界は
児杉エビス、特徴といえば高1で長身178cm
そして
黒井ルカは、おさげメガネのガリ勉ちゃん。
学年トップの成績の彼女は、ブラフィンと陰で呼ばれている有名人だ!
名前の由来は、
黒井ルカ→黒イルカ→Black dolphin→ブラフィン
暗いし終わってる。黒いBlack 終Finと、皮肉めいて呼ぶ者がほとんどなんだけど…
ーー上手い事考えるゼ!!笑
こんなにイジれる名前を付けた親に対して、少し関心したりもしている。
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今夜もキレイなお姉さんを見に行きます
ーー夢の中で、過ごす僕の21日間のリアル物語
ブラフィンーBlack dolphinー
(黒井ルカ) 15年後の君へ捧ぐ
□一章. 夢 < 1. 創造
最近ぼくは、
寝ると決まって同じ夢を見るようになった。
夢の中には、髪の長い綺麗な女性が居て、疲れているように見えるが
何かに水を与える時、目がキラキラして元気になる。
ぼくには、それが何かまでは見る事は出来ない
ーー ーー ーー
次の夜、その夢の続きを見る事が出来た。
彼女が水を与えているのは、いろんな種類の観葉植物だった。
中でもとりわけ可愛がっているのは、薩摩芋のツルだ。
2つある陶器の器にコップで水を足し、昨日より膨らんだ葉っぱの子供を我が子を育むかのように愛でている。
さっきまで疲れていた頬に、少し赤みが差した
ーーこの綺麗なお姉さんは、きっと心の優しい女性なんだろうな。
夢だけど…笑
ーー ーー ーー
次の夜の夢は
彼女の居る場所が見えた
マンションのリビングのようだ。
仕事から帰った彼女の手には、花屋で買って来た花が持たれている。
ワクワクした様子で、隣の部屋へと続くドアを開け姿を消した。
数分で同じドアから出て来た彼女は、上下桃色のキャミと短パンに着替えている。
季節は、夏なのかな??
ーー部屋で寛ぐ綺麗なお姉さんを見れて、ラッキー
生着替えとか、見れちゃったりして?
夢だけど…笑
ーー ーー ーー
今夜もまた夢の続きを見る事が出来た
この夢を意識し始めてから、4日目となる。
以前にも、何度が夢の中で彼女を見かけた事はあったが、今回リスペクトしたことにより、その映像は具体的に姿を表し始めた
部屋には昨日買った花が生けられている。
彼女の膝丈まである白い陶磁器の壺の中に、身の丈ほどある大きな枝をベースに南国の紅くて、いろんな形の花が5つバランスよく彩られている。
それは、一つバナナの子供を無数に付けたバナナの花で、それが一番大きく中心にしてあり、他どれも不思議な形だ!
目を凝らすと、その背後は、夜景だ!
フローリングの床から天井まで、壁いっぱいが窓になった、高層階から配下を見下ろしている。
この夢の中の映像は、僕が興味を持つと、その世界が広がって行くようだ。
今日の僕は、外の景色に好奇心を奪われていて、窓から見える街の様子が細部まで鮮明に浮かび上がって出来上がって行く。
駅が見える。
その屋根に隠れて線路も少し見える。
プラットフォームに、人が溢れている。
かなり都会のようだ。
グリーンラインの電車が止まっている
電車が動くと駅名が見えた
山手線
「 恵比寿 」
ーー僕の名前と同じだ!
僕の名前は
児杉エビス
高校1年生の15歳
九州の最南端、永徳県に住んでいる
ご存知の通り現在、夢の中に居て、変質者の様に空想の中で、綺麗なお姉さんの部屋を妄想しているところだ。
ーー ーー ーー
5日目
今日は、やけにリアルな夢へレベルアップしていた。
何故かと言うと、音がした
前回までは無音だったんだけど、今日は部屋で流れている音楽が聴こえる。
それは、不思議と癒されるもので、神秘的、歌詞は無い。
波の音の様な中に、ぼわぁ〜んと響く民族楽器の音みたいだ。
バネの音、パイプの音?そんな反響する音だ。
ドアが閉じる音がして、今夜も彼女はキャミパンに着替えていた。
カウンターキッチンの上でアロマを焚いた。
それからリビングにヨガマットを広げると、ヨガを始めた。
今夜の僕がリスペクトしたのは、綺麗なお姉さんだった為に、彼女が細部まで構成された。
ツヤツヤな長い髪は、少し明るくカラーリングされていて空気を含んでフワッと、体制を変えるたびに背中でバウンドしている。
卵型の綺麗な顔のライン、長いまつ毛、黒目がちで気の強そうな目元、蒸気立った柔らかそうなホッペ、リップを塗った艶めいた唇は、呼吸をする為に少し開いている。
その呼吸が僕の耳に届く
見えそうで見えない胸の谷間や、すらっと伸びた白い足と、細身な身体、そして艶々な肌は、汗ばんで来た。
夢だけど…笑
「エロい!」
得した気分で暫く見入っていたが、見飽きた頃に今日の夢は終わっていた